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ひらめきの月曜日
 
自分で作ったような顔をする
 


雑誌やテレビでよく見かける「私が作りました」的なシーン。料理人が自分の料理を紹介するような場面だ。あれに憧れる。

演出もあるのだろうが、やっぱりあれはかっこいい。その道に長い期間打ち込んで、しっかりと結果を出しているということがその要因なのだろう。

あれをやりたい。でも、その道に打ち込むというところまでの気持ちはない。どちらかというと、大変なことは巧みに避けていきたいところだ。

ならばあのシーンの形をなぞって、その気になるだけでも味わいたい。そういうわけで、やってみました。

小野法師丸



あらかじめ伝えておきますが、何も作りません

仕事として自分が作ったものを披露するかっこよさ。「おお、ちゃんとした大人だ」という雰囲気。子供が将来就きたい職業を考えるとき、そういうものに惹かれる場合も多いのではないかと思う。

さまざまな仕事にそういう要素はあると思うが、以前「長ネギのかっこいい持ち方研究」という記事を書いたときに気づいたことがある。


ネギ、持ってるだけ

それっぽい雰囲気を演出して適当なポーズをとれば、なんだか自分が作ったような感じを出せるということだ。何にもしていないのに、村の農業を支える青年風に見えてしまう。

黙っていれば、土作りから丹精込めてるようにも見える。実情はこの上なく虚ろなものなのに、なんかずるいくらいだ。

ただ、ずるいけれどもなんだか楽しい。今回はネギ以外にもいろいろと作って(みた気分になって)みたい。


これからウナギを食べるのが楽しみな人

まずは好物のひとつ、ウナギだ。おいしそうな鰻重を前にデレデレしているだけだが、ここでスパイスを加えたい。


デイリーの記事を書くにあたり、紙の汎用性は重要

家にあった白い画用紙を折り、輪っか状に組む。ウナギ屋にこれを持って行くだけで、それっぽさを出せるのではないかと思う。



先代から受け継いだのれん
串打ち三年、裂き八年

キャプションは適当だが、画用紙帽をかぶるだけで店の人っぽくなってきた。「当店のウナギは愛知県一色産で…」などと、あくまで頭の中でだがそれっぽい能書きを並べると、気持ちの上での一体感が増す。

年賀状に載せたら相手から転職したのかと思われるくらいにはなっただろうか。ただ、撮影は怪しまれないように店員がいなくなった隙を見て行っているので、実情には相当せこいものがある。

この画用紙帽、ウナギという和の食材で使ってみたが、洋風のものにも思いのほか応用できた。


駅前で買ってきたケーキも…
「季節のフルーツをふんだんに使いました」

普通に買ってきたケーキも、白衣を着て画用紙帽をかぶれば町のケーキ屋さんみたいになる。我ながら、撮った写真を見て「自信作です!」みたいな顔をしているのに驚いた。

気をつけろ、修行とかなんにもしてないぞ。


こいつ、何もしてません

やってることの空虚さに反して、視覚的には妙な訴求力がある。自分でやってることなのに、騙されてはいけないという気持ちになってくる。他にも作った気になってみよう。


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