ようやく、ようやく出てきたオオノガイである。貝殻の色が事前に調べたもの(画像検索の結果)と、碁石の白と黒くらい違うので、もしかしたら違う種類かもしれないけれど、たぶんオオノガイだと思う。
いや、別に本物のオオノガイじゃなくてもいい。僕が見たあの日のオオノガイはこれなのだ。
初めて捕まえたアナジャコ、初めて釣ったウナギと同じレベルの感動を、またこの東京湾の干潟で味わえるとは思わなかった。
やっぱりオオノガイはでかい
初めてこの貝の存在を知ってから約一ヶ月。ようやく手にしたオオノガイは、やっぱりでかい。干潟の帝王という呼び名(私が勝手に呼んでいるだけです)にふさわしい、どっしりとしたボリューム感。
今まで大きいと思っていたホンビノスがまるっきり小さく見える圧倒的な大きさ。大相撲に曙が登場したときくらいのインパクトだ。
一緒に来ていた友人たちに自慢げに見せても「なにそれ」くらいの反応だったが、俺にとっては宝物。小学生にとってのカブトムシ。 |