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フェティッシュの火曜日
 
干潟の帝王、オオノガイを捕りたい

ようやくオオノガイを掘り起こした!

干潟をほじくり返し始めてからかれこれ一時間が経った。すでに畳二枚分の干潟が耕されている。

もう干潮の時間も超えてしまい、また二週間後の大潮に来なくてはと思いだした頃、砂の中からナスっぽいゴロっとしたものを発見。

でた!


これ、これこれこれ。これがオオノガイ。

ようやく、ようやく出てきたオオノガイである。貝殻の色が事前に調べたもの(画像検索の結果)と、碁石の白と黒くらい違うので、もしかしたら違う種類かもしれないけれど、たぶんオオノガイだと思う。

いや、別に本物のオオノガイじゃなくてもいい。僕が見たあの日のオオノガイはこれなのだ。

初めて捕まえたアナジャコ、初めて釣ったウナギと同じレベルの感動を、またこの東京湾の干潟で味わえるとは思わなかった。

 

やっぱりオオノガイはでかい

初めてこの貝の存在を知ってから約一ヶ月。ようやく手にしたオオノガイは、やっぱりでかい。干潟の帝王という呼び名(私が勝手に呼んでいるだけです)にふさわしい、どっしりとしたボリューム感。

今まで大きいと思っていたホンビノスがまるっきり小さく見える圧倒的な大きさ。大相撲に曙が登場したときくらいのインパクトだ。

一緒に来ていた友人たちに自慢げに見せても「なにそれ」くらいの反応だったが、俺にとっては宝物。小学生にとってのカブトムシ。


手にずっしりとくる重さがいい。見た目は黒炭みたいだけど。 左からオオノガイ、バカガイ、マテガイ、アサリ、ホンビノス。ほら、やっぱりオオノガイって大きいでしょ。

結局この日は潮が満ちるまで二時間程がんばって、二つのオオノガイを手にすることができた。


捕ったのはたった二つの貝。でも来てよかった。

 

オオノガイ捕りのプロあらわる

オオノガイを二つ捕って得意げになっていたら、私と同じように大きなシャベルを持ったおっちゃんが近づいてきた。

この人もオオノガイを捕りにきた少数派のようで、シャベルを持っていた私に声を掛けてくれたようだ。おお、同士よ。

今日の収穫をみせてもらうと、バケツにはなんとオオノガイが10個以上も入っていた。この人はきっとオオノガイ捕りのプロだ。


マニアックな獲物を狙っている人同士だと、初対面でも急に仲良くなりがちです。メルアドの交換はしませんでした。 ゴロゴロと入ったオオノガイ。これには捕り方に秘密があったのだ。

このおっちゃんから、「合理的なオオノガイの捕り方」というのを教わったのだが、今日はもう潮が満ちてきたので、それを試すのは来年の楽しみにとっておくことにした。

自力で二つ捕ったので、今年はもういいや。

 
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