トラ猫がきた
しゃがんでランちゃんの機嫌を伺っていたが、気づくと別のトラ猫がすぐそばまで来ていた。人懐こいのでターゲットを変えてさっそく実験を開始しよう。
猫に目移りできる環境ってステキですね。
来ない
おかしい。いくら頑張っても近づいてくれない。この箱はもしかしたら怖いのか。
目の前の猫には何も見えていない。つとめて見ないようにしている様でもある。 箱がだめなのか。家猫と違って警戒心のある野良猫は、箱に入れられて売られる危険性(?)を生まれながらにして持っていたりするのか。母猫から「知らない人間の箱には近づいちゃいけませんよ」と言われて育ったのかもしれない。
この企画失敗か、と泣きたくなった。
めげずに猫さがし
きっと、箱に警戒心のない猫だっているはずだ。二匹の猫は同様の反応だったが、希望を捨てずに他の猫を探そう。
箱に入りませんか?
引き続き、箱をかついで旅の再開をする。のんきなウシ猫を発見したのでアプローチしてみよう。
絶望と希望は背中合わせ
色んなおもちゃを試したり、箱の角度を変えて接近してみたりしたが、ウシ猫はまたしてもノー興味だった。
今までこんなに頑張って誰かを振りむかせようとした事なんてあっただろうか。それが猫だなんて。思うようにならないところが猫の魅力でもあるのだけど。
しかしここで奇跡があった。 一匹の猫がこちらへやってきたのだ!
箱好きはいた
やっぱり野良猫にもみさかいなく箱に入る猫はいたのだ。おびき寄せる間もなく自動的に箱に入ってしまった。 そうです、青い鳥(猫だけど)は自分で探さなくても鳥かごに入ってきたのです。諦めないでよかった。