この転造機でポイントになるのが、右の写真のブロック状の金属だ。写真でははっきり確認できないのだが、このブロックにはとても細い溝が何本も入っている。溝の面を向き合わせた2つのブロックの間に圧造機でできたネジを挟み、圧力をかけながら間を転がすのだ。
社長「だから、最初の針金と同じ質量分のネジができるんですよ」
圧力をかけられて、溝の山と谷ができる。そうか、溝というとなんとなく切削して作るイメージがあったが、小さなネジを扱うこの工場での製法はそうではないのだ。カスも出ないのである。(※切削して作るネジの工法もあります) |