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ひらめきの月曜日
 
鼻毛清水で喉をうるおす 見てきてジャーニー・新潟編

かわいそうな仁王像&カニ食べ放題

続いての見てきて依頼はこちら。ちょっと普通ではない状態になっている仁王像があるとのこと。


見てきて!投稿
[新潟県] 見玉不動尊の仁王様 (2007.11.20)
投稿者 レレレのおじさん さん
どんなところ?

20年以上前、不動様へ自分の体の悪い所と同じ場所へぬらした紙(?)をまるめて(?)ぶつけて剥れないでずっと張り付いていると病が治ると言う話を聞いた記憶があります。実際に体半分くらい紙まみれだったような。
今も仁王像は紙まみれでしょうか?
見てきてくれたらうれしいです。

だいたいの住所 新潟県中魚沼郡津南町大字秋成

>> 「見てきて」ページはこちら

ぶつけられた紙まみれの仁王像。普通はおっかないイメージのする仁王的に、それでいいのだろうか。むしろ罰が当たるようにも感じられるのだが。これは見てみたい。


名前の由来はなんなんだろう
本気でおごそかです

情報が20年以上前というのが少し気になりつつも、やってきたのは見玉不動尊。静かな山あいにある、歴史のありそうなお不動様だ。鳥居をくぐると、ひんやりとした空気に変わったのがわかった。


あっ、白いぞ!

程なく見えてきた仁王門。そこに立っている2体の仁王像は……遠目で見ても確かに白いぞ!


「オレ、最近これでいいのかって悩んでんだよね」
「うん、オレも200年くらい前から思ってた」

べちべちと紙を投げつけられている仁王像。依頼者さんが見たのは20年以上前とのことだったが、現在でも情報通りだ。

掲示してあった縁起にも「いつの頃からか参詣者が自分の体の痛いところを撫でた紙を滝の清水で濡らし仁王尊に投げて痛みを救ってもらう習慣がある」と書かれている。仁王門は1760年に寄進されたものだともあるから、相当の歴史だ。


「でも100年くらい前から、まあいいかってなってきた」

見た目としてはかわいそうな気もするのだが、歴史の重ねられた習慣であるならば自分も参加したい。投げつける紙はお札のようなものだろうか。購入すべく売店に行ってみた。


衝撃のティッシュ

「みなさん、ティッシュ投げてますよ」

紙のことについて聞くと、売店のおばあちゃんはそう答えた。特にお金を払っていただく紙というのはないそうだ。でも、ティッシュって、そんなんでいいの?

  • 結構昔っからそういうことになってんのよ
  • 観光バスが来るともっと真っ白になって、像が見えなくなる
  • だからときどき掃除してる
  • ボックスティッシュを持ってきてどんどん投げちゃうグループもいるけど、そういうのはねえ…
  • 意外と当たらないのよ
  • 紙の上に紙が当たっても張り付かないから、紙のないところを狙うとよい

ということらしい。なるほど、カジュアルに挑戦していいようだが、やはり節度は守った方がよいだろう。


それは下手すぎではないかというティッシュも多数

おばあちゃんは必勝法も教えてくれた上に、ティッシュをあげようとまで言ってくださった。では私もやってみよう。


イタいところをこする
小さな瀧の水で濡らす

ただ、現在の自分の体には、特に痛いところがない。でもせっかくだしティッシュは投げたい。まあなんとなく顔でもこすっておこうか。それをきれいな水の流れる瀧で濡らして、いざ投球だ。


とりゃー
あー…

結果、後ろの壁に張り付いた。うーん、どうだろう。柵に阻まれたり下に落ちていたりするティッシュもたくさんあるので、それらよりは微妙に成果を望めないだろうか。そこのところ、なんとかよろしくお願いします。


>>結果はこちらに投稿しました

さて、時刻はもう夕方。今夜の宿泊は、やはり見てきて依頼を寄せられているところにしよう。


見てきて!投稿
[新潟県] グリーンピア津南 (2008.6.2)
投稿者 Kaz さん 新米臨床心理士のどたばた毎日
どんなところ?

高校時代・短大時代長い冬休み中住み込みのバイトをグリーンピア津南でしていました。 元は新潟出身ですが、現在は海外在住で日本に帰ることも数年に一度なので、私の変わりに今はどんな風になっているのか見てきてくださったら感謝です。 よろしくお願いします。

だいたいの住所 新潟県中魚沼郡津南町大字芦ケ崎

>>「見てきて」ページはこちら

学生時代のバイトの思い出というのは、ずっと心に残るものだ。依頼者さんが訪れた季節は冬なので、シーズンとしてはずれてしまうが、こんな感じでした。


建物全景
数年前にリニューアルしたそうです

こういうのとか
こういうのはあの頃のままでしょうか

グリーンピア津南は何年か前にリニューアルしたそうで、そのときに「ニュー」を冠されたとのこと。でかい切り株やエントランスのキラキラが依頼者さんのいた頃と変わっていなければいいのですが。


こちらはリニューアルされてしまったでしょうか

部屋に備えてあった浴衣には「ぐりんぴあ」とひらがなで施設名を表記。達者な毛筆で書いてあることもあって、組み合わせ的におもしろい。


冬はここが真っ白になるのでしょう
カニ大人気

夕食はバイキング。窓からはゲレンデが見えて、ここが真っ白に染まった頃に依頼者さんはお仕事をされていたのでしょう。そんな思い出を想像してみましたが、食べ放題で大人気のカニやエビに全てかき消されました。土曜日の宿泊だったが、この内容で9000円は安いんじゃないかと思う。

広々とした敷地の中で、スキーシーズン意外にもいろいろな楽しみ方もできるホテルでした。


>>結果はこちらに投稿しました

一夜明けて、いよいよ鼻毛の池を目指そう。

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