かわいそうな仁王像&カニ食べ放題
続いての見てきて依頼はこちら。ちょっと普通ではない状態になっている仁王像があるとのこと。
20年以上前、不動様へ自分の体の悪い所と同じ場所へぬらした紙(?)をまるめて(?)ぶつけて剥れないでずっと張り付いていると病が治ると言う話を聞いた記憶があります。実際に体半分くらい紙まみれだったような。 今も仁王像は紙まみれでしょうか? 見てきてくれたらうれしいです。
ぶつけられた紙まみれの仁王像。普通はおっかないイメージのする仁王的に、それでいいのだろうか。むしろ罰が当たるようにも感じられるのだが。これは見てみたい。
情報が20年以上前というのが少し気になりつつも、やってきたのは見玉不動尊。静かな山あいにある、歴史のありそうなお不動様だ。鳥居をくぐると、ひんやりとした空気に変わったのがわかった。
程なく見えてきた仁王門。そこに立っている2体の仁王像は……遠目で見ても確かに白いぞ!
べちべちと紙を投げつけられている仁王像。依頼者さんが見たのは20年以上前とのことだったが、現在でも情報通りだ。
掲示してあった縁起にも「いつの頃からか参詣者が自分の体の痛いところを撫でた紙を滝の清水で濡らし仁王尊に投げて痛みを救ってもらう習慣がある」と書かれている。仁王門は1760年に寄進されたものだともあるから、相当の歴史だ。
見た目としてはかわいそうな気もするのだが、歴史の重ねられた習慣であるならば自分も参加したい。投げつける紙はお札のようなものだろうか。購入すべく売店に行ってみた。
「みなさん、ティッシュ投げてますよ」
紙のことについて聞くと、売店のおばあちゃんはそう答えた。特にお金を払っていただく紙というのはないそうだ。でも、ティッシュって、そんなんでいいの?
ということらしい。なるほど、カジュアルに挑戦していいようだが、やはり節度は守った方がよいだろう。
おばあちゃんは必勝法も教えてくれた上に、ティッシュをあげようとまで言ってくださった。では私もやってみよう。
ただ、現在の自分の体には、特に痛いところがない。でもせっかくだしティッシュは投げたい。まあなんとなく顔でもこすっておこうか。それをきれいな水の流れる瀧で濡らして、いざ投球だ。
結果、後ろの壁に張り付いた。うーん、どうだろう。柵に阻まれたり下に落ちていたりするティッシュもたくさんあるので、それらよりは微妙に成果を望めないだろうか。そこのところ、なんとかよろしくお願いします。
さて、時刻はもう夕方。今夜の宿泊は、やはり見てきて依頼を寄せられているところにしよう。
高校時代・短大時代長い冬休み中住み込みのバイトをグリーンピア津南でしていました。 元は新潟出身ですが、現在は海外在住で日本に帰ることも数年に一度なので、私の変わりに今はどんな風になっているのか見てきてくださったら感謝です。 よろしくお願いします。
学生時代のバイトの思い出というのは、ずっと心に残るものだ。依頼者さんが訪れた季節は冬なので、シーズンとしてはずれてしまうが、こんな感じでした。
グリーンピア津南は何年か前にリニューアルしたそうで、そのときに「ニュー」を冠されたとのこと。でかい切り株やエントランスのキラキラが依頼者さんのいた頃と変わっていなければいいのですが。
部屋に備えてあった浴衣には「ぐりんぴあ」とひらがなで施設名を表記。達者な毛筆で書いてあることもあって、組み合わせ的におもしろい。
夕食はバイキング。窓からはゲレンデが見えて、ここが真っ白に染まった頃に依頼者さんはお仕事をされていたのでしょう。そんな思い出を想像してみましたが、食べ放題で大人気のカニやエビに全てかき消されました。土曜日の宿泊だったが、この内容で9000円は安いんじゃないかと思う。
広々とした敷地の中で、スキーシーズン意外にもいろいろな楽しみ方もできるホテルでした。