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ひらめきの月曜日
 
缶詰プリンとわが心のお中元会
集え、心のお中元たちよ

缶詰のプリン、アルミの蓋のゼリーやレアチーズケーキ、小さな缶の100%ジュース、小岩井のレーズンバターそしてフルーツ味のカルピス……!

これ、ぜんぶ私が「お中元」といって即座に思い浮かべる物々だ。子どもの頃、お中元やお歳暮、そのほか贈答品として予期せず食卓へ流れ着いた品々はとくべつなものだった。

大人になった今ではらうならビールや実用的なものの方が嬉しい気もするが、それでも子どもの頃のあの喜びが「お中元」といえばカルピス! と思わせる。

そんな「懐かしのお中元」ともいえるハイテンションな食材を集めてニコニコみんなで食べる会を企画しました。

古賀及子



ライター大坪さんは夏場お中元のそうめんを週に3回食べていたそう

今回のために買おうとしたがあまりの高さに断念した蟹缶

懐かしのお中元、といえば何ですか

・缶詰のプリン(羊羹なども)
・小さな缶の100%ジュース
・小岩井のレーズンバター
・フルーツ味のカルピス

冒頭にも挙げたこれらの品のは古賀の完全に個人的なお中元ベストナインだった。きっと共感してくれる方もいるとは思うが、多くのお中元レジェンドを召還するにはもっと色々な意見をとりいれたい。

デイリーポータルライター勢や知人友人に「お中元にもらう食品で、懐かしいものって何?」と聞いてみた。お中元とあまり縁がない家だったよ、という方も「贈答品」という条件で答えてくれた。

やっぱり、カルピス

結果、やはり「カルピス」は鉄板のようだ。けれどそのほかは、そうめん(桐の箱に入ってたりする)、ハム、海苔、果物、ブランド菓子などが主であるものの、意見は思いのほかばらばらだ。

ありあけのハーバー(横浜銘菓)、ナボナ(東京銘菓)、そして不二家のネクターを挙げるかたもいて、「それもお中元なんだあ!」と、人それぞれのお中元枠に驚いたり共感したりであった。

品物にはばらつきがあったが、お中元が子どもの頃の思い出に直結しているという手ごたえはあった。

懐かしい話をしながら、いかにもお中元で食べた! というような特有の食品を食べる会を、これなら胸を張って開催できる。

ブランド菓子は挙げる人によってさまざま(写真は麻布の豆源)
カルピスのギフトは瓶の他に通常版の紙パックやペットボトルを詰め合わせたものもあった。そうなのかあ

缶詰のプリンが、なかなかない

実は今回は、「お中元で来た缶詰のプリンをもう一度食べたい!」というのが始まりになっている。

子どもの頃私の家は、祖父と父が義理を重んじる業界で仕事をしていた上に子どもの多い家だったので、あたりからよくお中元(やお歳暮や、贈答品各種)が流れ着いてきた。たまにもらっては大喜びした贈答品向けのゼリーのセットに、よく缶詰のプリンが入っていたのだ。

なんとかまた食べてみたいのだが、これが探すとなかなか見つからない。


缶詰の羊羹なら工藤さんが以前こちらの記事で食べていた。こういうスプーン、懐かしい

ネットで「プリン 缶詰」などで検索すると、私のように懐かしさから探しているという書き込みが何件か出てきた。おお、同士よ。

総本家駿河屋」さんというお店が今も缶詰プリンを扱うお店として有名なようだが、私が探す、平たい箱に並んで詰まっていた缶詰プリンとはちょっと違う気がする。もっと適当な感じのプリンだったはずなのだ。いい意味で! いい意味で!

贈答品といっても高級ではなく、どちらかというとチープなイメージだったので百貨店というよりはスーパーに目をつけて探したのだが、プリンが入った詰め合わせはたくさんあっても、「缶詰」となるとなかなかない。


あまりに見つからないのでスネてたこ焼きを買った

そうこうしているうちに、「会」当日

結局あのなつかしのプリンは見つからないまま、「我が心のお中元会」としてセッティングした日が来てしまった。

(最終的に缶詰プリンも発見ました! 最後のページでご紹介しますので、主にプリンが気になるかたは、先に最後のページへどうぞ!)

参加していただいたのは当サイトライターの乙幡さんとプープーテレビに参加しており、エアギタリストでもあるおなじみ宮城さん。

乙幡さんは懐かしグルメに造詣が深く、宮城さんは単純に食べることがすき! と以前言っていたのを思い出してお誘いした。


「缶詰のプリン、ああいうところで奇跡的に売ってないですかね」と会場である公園の売店を指差す宮城さん。いい人(売ってませんでした…)。

お中元は、なかなかバラ売りしていない

当初のもくろみが外れつつ、この会のために用意できたお中元は以下の通り。

・フルーツカルピス
・錦松梅
・鮭フレークの瓶
・ヨックモックの“シガール”
・アルミのフタのゼリー
・小さな缶の100%ジュース

実はプリンが見つからない以上に困ったのは、お中元らしい商品というのはなかなかばら売りしていないことだった。ギフトセットとしてでしか売っていないのだ。当然といえば当然か。

予算的に厳しいというのはもちろん、気持ち的に自分のためにギフトセットを買うということはかなり勇気がいるのだ。カルピスだけはどうしても瓶で欲しくて、思い切ってギフトセットで買った。残りはなんとか単品ばら売りでそろえたい。

なんとかかんとかばら売りで集めたのが上の品々というわけだ。


いつもお世話になっております、どうぞおおさめください 「あらあ(左:宮城)」「わるいわあ(右:乙幡)」

やっぱり私としては缶詰のプリンが入っていないのは納得がいっていない。

それでも2人は大変に喜んでくれた。では、みんなでニコニコ食べていきましょうか。


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