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ひらめきの月曜日
 
江戸時代の餃子を復活させろ!

作り方大公開!

それでは早速今回教えて頂いた江戸餃子のレシピを紹介していきます。まずは材料と使用調味料から。


大根、小松菜、ネギ、葉生姜。あと干しシイタケ、鶏肉も使います。


材料
大根 2本
小松菜

2把(葉付きの大根ならば大根の葉を使用)

葉生姜(谷中生姜) 3束(6、7本)
ネギ 5本
干しシイタケ 50g(乾燥状態で)
鶏モモひき肉 800g
餃子の皮 150から200枚(市販品で可)

調味料等
大サジ3 (調整用に大サジ1. 無くても可)
コショウ 小サジ2
ごま油 小サジ2
味の素または鶏ガラダシの素 大サジ1(調整用 無くても可)
炒め油

大サジ2


この量で150から200個ぐらいの餃子ができます。業務用の量なのでかなり多いです。各材料、調味料の分量もあくまで目安であって、具合を見て調整してください。

教えてもらった際は鴨モモ肉を使いましたが、鶏肉でも構わないということで今回は鶏肉を使用しています。鴨肉は鶏肉の3倍ぐらいの値段なので。ニンニク、ニラは江戸時代には既に日本に入っていましたが、煎酒の味を生かすため使用しません。

続いて作り方を説明します。


各野菜を刻み、大根はおろします。フードプロセッサーを使うと楽です。

これらを混ぜ合わせてまず味を決めます。


まず野菜類を刻んで混ぜ合わせます。以下の手順。

  1. 干ししいたけを水で戻しておく。
  2. 大根をすりおろして汁をよく絞っておく。
  3. 小松菜を細かく刻んで大サジ3杯の塩で揉む。揉んだら汁が出てくるのでよく絞っておく。
  4. ネギ、葉生姜を細かく刻む。
  5. 干しシイタケを絞って細かく刻む。
  6. 各野菜を大き目の容器に入れて混ぜ合わせる。

 

量が多いのでフードプロセッサを使うと楽です。ネギや生姜のザクザクとした食感を楽しみたいならば荒めに刻むのがいいでしょう。大根も鬼おろしで荒くおろせば食感を楽しめます。干ししいたけの絞り汁は何かのダシに使えるので保存しておきましょう。


野菜を混ぜ合わせたところ。この時点で味を決めます。


野菜をまずザックリと混ぜ合わせたら、コショウとごま油をそれぞれ小さじ2入れてよく混ぜます。この後に肉が入り味見が出来ないので、この時点で味を決めます。

小松菜を塩で揉んでいるので塩気がありますが、味を見て足りない場合には塩大サジ1程度を足して味を調整します。それでも物足りない場合は、味の素または鶏ガラダシの素を大サジ1程度追加して構いません。調味料の量はあくまで目安なので、各分量は味をみて調整してください。肉が入るので少しだけ濃い目に味をつけておくといいでしょう。


肉を混ぜ合わせた状態。残ったら冷凍で2、3週間保存可能。


野菜を混ぜ合わせて味が決まったら肉を入れてよく混ぜ合わせます。これで具材は完成。次は包み作業。


地道に1個づつ包んでいきます。120個ほど製作しました。

教えてもらった時よりかはマシになる。


皮は市販品を使用。もちろん大変でなければ強力粉を水で練って皮から作るのもいいです。今回の量で大体150個から200個ぐらいは作れます。包み方はお好みでどうぞ。餃子パーティーをやる場合、この辺りから仲間で集まり作り始めると、それぞれの包み方に個性が出て楽しいかもしれません。

続いて焼き方です。焼くときには表面がテフロン加工されたフライパンを使うと楽に焼けます。


肩口まで水を入れて蒸し焼きに。我が家にはこのすき焼き用鍋しかテフロン加工された適したサイズのものが無かった。

皮の表面がこのぐらいになるまで蒸し焼きにします。

まず餃子の半分ぐらいまでが水に浸かる程度の水を入れたらフタをして蒸し焼きにします。およそ3分ほど蒸し焼きにして皮の表面が透けてきたら水を全部捨てます。

水を捨ててたら炒め油を回し入れてフタをして焼きます。焼き時間はおよそ3分。


1つ裏返して綺麗に焼き目が付いていたら出来上がりです。


水を捨てた後に炒め油を入れるのは表面をパリッとさせるため。「卓子調烹方」には「胡麻油ニテ煎ルナリ」とありますが、ごま油を使うと少し重たい感じになったので炒め油を使っています。どちらを使うかはお好みでどうぞ。


ビールが日本に入ったのは鎖国政策をしていた江戸時代と言われるが、飲まれるようになったのは明治以降。けど江戸餃子にも良く合う。


もちろん食べるときは煎酒と七味唐辛子。最近煎酒は我が家の常備品になりつつあります。


出来上がった餃子は江辺さんの作った餃子と較べるとやや見劣りしますが味は同じ。同じ・・いや、微妙に違う?そこは腕の問題か。
けど、サッパリとして旨みの詰まった味は十分再現できました。実に旨い!

お店でも食べられます!

江辺さんよると、以前お店でこの餃子を出して「餃子が江戸時代にもあったんだよ」というと「へー、そうなんですか」と驚くとともに「とても美味しい」と大変好評だったそうです。材料のこだわりや、文献を大学まで調べに行ったりした話しを興味深く聞いてくれるのも嬉しかったのだとか。「身近な食材に意外な事実があることを発見するとなんだか得をしたような気分なんでしょう。」と江辺さん。

後日、仲間とこの餃子で宴会をしたところこんな感想が集まりました。

  • 現在の餃子とは全く別物のようだ。気を付けないとこれだけで腹がfullになってしまう。
  • 餃子と煎酒+七味唐辛子のタレがピッタリあっててかなり美味い。
  • 谷中生姜がぴりっときいてて大人味の餃子だ。
  • 肉々してなくてヘルシーな感じ。
  • シイタケの旨味がきちんと出ていて、しかし口に残らず、ねぎともよく合っている。
  • 鶏肉を使いながら、しかし鶏団子的にもなっておらず、きちんとした餃子の風味だ。 

かなり好評です。古文書も合わせて見せるとかなり興味深く読んでいました。身近な食べ物の意外に深い歴史を知るのは味をもう一段引き上げます。

そして朗報!この江戸餃子。7月からディナータイムに限りお店でも出すことになったそうです。食べたい人は新宿へ急げ!今夜は餃子とインド料理で一杯いかがでしょう。

餃子宴会では餃子以外の各種料理と共に江戸時代の製法で作られた日本酒なども用意。現在の日本酒よりもかなり濃く甘い酒で色も茶褐色。紹興酒的な味です。ちなみに、この宴会に参加予定だった安藤さんから、夜7時頃に山梨から「到着が遅くなりすぎて行けません。疲れました。」と寂しそうに電話がかかってきました。こちらの記事の取材だつたそうです。お疲れ様です。また別の機会にどうぞ。憧れのホー ムパーティとは違うけど。

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