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ちしきの金曜日
 
夏の文房具フェスティバル

かっこいい文房具

このページは会場で見かけたかっこいい文房具である。

舶来の万年筆やデザインのセンスがある文具ではない。僕が会場で驚きの声を上げたのはこれ。(呉竹 墨すり機「縦横無尽」)

呉竹のブースにあった墨すり機。

すばらしい。墨で文字を書く習慣は全くないのだが、これを買うためにはじめてもいいとすら思った。だが文字を書かずにこの装置を眺めている可能性もある。

でもここまでしないでも墨汁使えばいいじゃないスか、と質問したところ、墨には膠(にかわ)が入っているため、液体の状態にしておくと腐りやすい。そのためすって使うのがいいと教えてくれた。

墨汁には腐らないように防腐剤が入っているとのこと。よのなか知らないことだらけである。

 

大工さん用の文房具

土牛産業のマーカー差しはマジックをトンカチと同じように腰にぶら下げておいて使うためのホルダー。キャップがホルダーに残るように工夫されている。

どんなマジックでも固定できるようにキャップ部分の太さが調整可能

左がさした状態。右のように抜くとキャップが残る。

かっこいい。そして欲しい。これを展示していた土牛産業(社名もかっこいい)は工具メーカーで、現場の大工さんの要望から生まれた商品だそうだ。「ふだんはトンカチなどを作ってます」と言っていた。

文房具でありながら大工用品のような力強さ。これは大工さんじゃなくても使えそうな気がする。とりあえず自慢はできると思う。

 

ステープラーの針は同じじゃない

マックスのブースで行っていた比較広告が意外だった。比較しているものがホッチキスの針なのだ。

ホチキスの針が違うなんて考えたこともなかった。

同じホッチキスに各社の針が入ってます。それぞれカシカシ押してゆくと…

こんなに違う(左・良くない針 / 右・いい針)

針を刺したときの手応えが全然違うのだ。いい針はカシャっと心地よい手応えとともに針が入っていく。良くない針はバキッ・ガリッと2回ぐらい大きな抵抗がある。刺したあと、特に後ろ側の折り返し部分が違うのだ。良くない針は先端が浮いていて危ない。

わかりやすい違いについ「すごい!全然違いますね!」と派手に喜んでしまってはずかしい。おれはサクラか。興味のある人はいろんな針買ってきてホッチキス刺しやすさ選手権やるといいですよ。

秘密は先のトンガリ具合だそうです

 

なぜか松本零士を思い出したスクリーン

人型に切り抜いたスクリーンに後ろからプロジェクタの映像を当てていた。エプソン販売のブースにて。

銀河鉄道999でこういうのなかったっけ。もしくはパラッパラッパー。

投影している映像は人以外の部分は黒くしているそうだ。プロジェクタとスクリーンの位置あわせが大変なんじゃないだろうか。聞いてみると

「ええ、すごくたいへんです」

と素直な答えでうれしくなった。撮影もこの女性が動かないようにしなければならないとのこと。大変そうだけどやってみたい。


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