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ひらめきの月曜日
 
よちよち接待ボウリング


接待の難しさを知りました

日本のビジネスシーンには「接待」という文化がある。一介のビジネスマンとして、身につけておきたいスキルのひとつだ。しかし腕を磨こうにも、残念ながらぼくのビジネスシーンには接待をするような機会がない。

そこでデイリーポータルZ編集部の協力を得て、接待の練習をさせてもらうことにした。編集部の方々をおもてなしして、気持ちよくなっていただこうと思ったのだ。まあ、結果は散々だったわけですが…。

接待1年生による、よちよちしたおもてなし。ヒナを見守る親鳥の気持ちでご覧ください。

榎並 紀行



接待ボウリングでおもてなししよう

今回、先方を迎える接待の場に選んだのはボウリング場。接待といえばゴルフが一般的なのだが、ぼくはゴルフをやったことがない。ボウリングなら万人が楽しめ、運動神経の優劣に影響されにくい。接待に適したスポーツだと思ったのだ。

もちろん今回は接待なので、先方の顔を立てる配慮が必要である。万が一にも勝ってしまえば機嫌を損ねてしまう。とはいえ、あからさまに手を抜くのも逆に興が冷めるので難しいところだ。

先方の実力を見極め、接戦を演じつつも最後に華を持たせるような手心の加え方がベストだろう。

「わざと負ければいい」なんて超簡単だ。


マナーとして会場は先方の職場近くを選んだ
リアルに接待っぽいグループも

接待するのはデイリーポータルZ編集部の安藤さん。原稿のやりとりなどでいつもお世話になっている。

早速、招待のメールを送ってみた。すると
「ニフティの偉い人も連れていきましょうか?」と思わぬ提案が返ってきた。偉い人って誰だ。株主とかか。

残念ながら今のぼくに「偉い人」をおもてなしするほどのスキルはない。丁重にお断りして、今回は同じ編集部の工藤さんを連れてきていただくことにした。


●接待される人・安藤昌教さん33歳
地元にボウリング場がなく、プレー経験は数えるほど。優れた運動神経の持ち主だが、スコアは100を超えたことがない

●接待される人・工藤考浩さん36歳
高校時代はちょうどボウリングブーム。当時は週イチでプレーしていた。スコアは200を超えることもあれば30を切ることもある


●接待する人・榎並紀行28歳
ボウリングは人生10回目くらい。アベレージは70〜80だが直前の一人練習ではスコア100を記録した


のっけからつまづく接待

予習として読んできた接待本には、会場には早めに到着しておくのがホスト側のマナーとあった。それに習って約束の時間より1時間前に到着。受付を済ませてしまおうと思ったのだが、約束の19時には団体の貸切が入っていた。

急ぎ先方に連絡を入れ、開始を1時間遅い20時に変更してもらった。お二人は快く応じてくれたが失態だ。早くも接待はマイナスからのスタートである。


私が押さえてますからお先にどうぞ
お暑いでしょ。おしぼりをどうぞ

不手際を挽回すべく献身的に動いた。しかし、いつも朗らかな工藤さんの表情が心なしか固い。やはり怒っているのかもしれない。

やってしまったことは仕方ない。気持ちよくプレーしてもらえば機嫌も直るだろう。なんせこっちは負ける気満々なのだから。


接待ボウリング、スタートです

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