甚平はスーツの代用品となるか？

さて、これまで首回り、足下を見事にクール化してきましたが、そんなものはしょせん細かいポイントでしかないんですよ。やはり肝心のスーツ本体をどうにかクール化しないことには……。

でも、全体をメッシュ素材で作ったスーツ、至る所に空冷用のファンが取り付けられたスーツ……など色々と考えてみましたが、僕の乏しい工作能力ではとても完成させられそうもありません。

もっとカンタンに作れて、なおかつスカッとスーツを涼しく出来るような方法はないものかと頭をひねっていると。

前からちょっと思っていたんですが、甚平もスーツもシルエットは同じようなものじゃないかなぁ……と。

……というか、Ｙシャツにネクタイを締め、革靴をはいた上でシレッと

↑こういう形の服を着たら、なんでもスーツを着ているように見えるんじゃないだろうか？

スーツの代わりに甚平を着ることが出来れば、夏でも涼しい上に毎日お祭り気分で仕事が出来るってもんですよ！　こりゃいいかも。

アレー？

「わー、甚平を着てても意外とスーツに見えちゃうもんだなー！」的な結末を期待していたんですが、なんちゅうか……温泉旅館の番頭さんというか……威勢のいい居酒屋の店長さんというか……。

とにかく全くもってスーツには見えない。

このままでは僕の「毎日お祭り気分ビジネスマン」計画が暗礁に！

どうにかコレを改良していきたいのですが……。

改善ポイント１・ボタンをつけてみた

やっぱり甚平はヒモで前を結んでいるので、その辺がダメなのでは？　ボタンをつけてみたらどうだろうか。

ああー……ちょっとスーツっぽさが出てきたような気はするけど……。全体に漂う「和洋折衷」なニオイはどうにもなってませんね。

改善ポイント２・肩パットを入れてみた

どうにもこうにもジャパニーズな雰囲気が漂ってしまっているのは、なで肩のせいでは？　……ということで、肩パットを入れてみることに。

もちろん肩パットの用意なんかしてなかったので、エアパッキンを丸めて代用。

アップで見たら一瞬「スーツ!?」と思ったけど、まだ全然ダメだ。ただ単にいかり肩の番頭さんになっただけ。もしくはバービーボーイズにものすごく憧れている居酒屋の店員さんですね。

ビジネスマン気取りでパソコンを操作してみても、番頭さんが帳簿を入力しているようにしか見えない。

でも、最初の一枚で一瞬「おっ」と来たように、バストショットで見る分にはかなりスーツに近づいたのでは……!?

あと足りない部分はどこなんだろうか？

改善ポイント３・袖を作ってみた

いや、ホントは最初っから分かってました。甚平じゃあスーツと言い張るには袖が短すぎるって……。

とはいえ、袖を作るような素材なんか持ち合わせていないし、なんとか袖のことには触れずにこの企画を終わらせようと思っていたんですが……。

甚平のズボン部分を使用して袖を作ればいいんじゃないかな？　素材も同じだし。と気づき、早速ジョキジョキと切る。

腕にくっつけて……

おおっ!?

これは結構スーツなのでは！

……アップにするとアラがかなり目立ちますが、なんとかなりそうな気がしてきました！

とびだせ甚平スーツマン！

甚平スーツの完成度がかなり高まってきたので（？）ちょっと外に飛び出して、道行くサラリーマンたちに溶け込んでみたいと思います。

エレベーターを待つ甚平スーツマン。かなりイイ感じにスーツ感を醸し出しているけど

でも、やっぱりアップにすると残念な感じに……。これくらいが甚平の限界ですかね。