僕はゴルフをしたことがない。 時折やっているテレビの中継をぼんやりと眺める程度で、ゴルフと接する機会がなかった。 しかし、中年のサラリーマンとしてはゴルフのひとつもたしなみたいところだ。 けれども、ゴルフはお金がかかるスポーツというイメージがある。 何とかお金をかけずにゴルファーになろうと、とりあえず格好だけでも何とかしてみようか。
(text by 工藤考浩)
ゴルファーを調査
ゴルファーになるにはまず、ゴルファーがどういうものかを知る必用がある。 さっそくゴルフ雑誌を購入してきて、ゴルファーがどういうものかを調査した。 それによると、ゴルファーになるにはどうやらサンバイザーが鍵であるようだ。
サンバイザーを探す
まずはサンバイザーを購入しようと、激安商店街で有名な上野のアメ横にやってきた。 アメ横には有名なゴルフ用品店があるが、そこで売られているのは安くても2千円以上と高価だ。 もっとお金をかけずにゴルファーになりたい。
帽子を扱っている店を何軒か回り、ゴルファーっぽいサンバイザーを探した。 サンバイザーを取り扱う店は多いが、おばちゃんが使うようなサンバイザーばかりで、目的のものはあまりない。 数軒目でようやく税込み410円のサンバイザーを見つけた。 価格的にも満足が行くものである。 これでゴルファーへの道が一歩近づいた。
ゴルファーといえば「ぼかした緑」
ゴルファーの写真をいろいろ研究した(画像検索で)結果、ゴルファーの写真には法則性があることがわかった。 背景が緑色で、しかもぼけているのだ。 緑のある場所で、背景をぼかして写真を撮ればゴルファーに見えやすいのではないだろうか。
ここでゴルファーになる
サンバイザー以外にも各種ゴルフアイテムを揃えて会社近くの海浜公園にやってきた。 ここでゴルフデビューしよう。
ゴルファーといえばポロシャツ
ゴルフをプレイする時は襟のある服じゃなければならないと聞いたことがある。 見た目的にもTシャツではしまらない。 ここはやはりポロシャツの出番だろう。
僕のワードローブにはポロシャツがないので、ユニクロで購入した。 セール品で1290円。 お金を過かけないというのが前提なので、1290円は痛い。 しかしポロシャツ無しにゴルファーにはなれないので、やむを得ない。
ポロシャツだけでは締まらない
ポロシャツを着ればぐっとゴルファーに近づくかと思ったが、まったくゴルファーにはならなかった。 ごく普通の36歳だ。 なにも変化していない。 日曜日のホームセンタに行くとこういう人がいっぱいいる。 ある意味絶妙のファッションセンスだと自分では思うが、ゴルファーとはほど遠い。 さらに、雑誌と画像検索で研究したゴルファーは派手なズボンをはいているので、緑色のズボンにしたが、この時点ではあまりゴルファー効果はなかった。