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ちしきの金曜日
 
ハトが選んだ生命保険に入る

1000万単位の決断を任せます

いま生命保険にひとつもはいってない。38歳会社員(既婚)としてまずい気がする。

そういえばニフティには保険のサイト(保険アドバイザー)があった。あそこから申し込めば、社内の評判もちょっとはよくなるかもしれない。ついでにそのようすを記事にしたらどうかと言われたが、そういう宣伝っぽいのは書けないのでお断りしようとしたら、

「保険をハトに選んでもらったらいいじゃん」

とのアイデア。なるほど、それは盛り上がりそうだ。ポポー1億!ポー定期!なんて。

でもほんとにそれでいいのだろうか、僕の人生。(林 雄司



河原にいるハトが食べた豆で保険金額を決めます

保険金額を書いた皿に豆を入れ、いちばん最初にハトがきた皿の金額の保険に入るという方法である。撮影場所はいつもの多摩川の河原(神奈川県)である。

保険は高度な数学を使って保険料を算出していると聞いたことがあるが、その高度な数式もハトの気まぐれの前では台なしである。それともこれも最新のリスクヘッジと言えるかもしれない。

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中央の皿に保険金額を書きます

ただ僕とハトが撮影するのではなく、保険の営業マンが立っていたほうが面白い。写真に本気感が出るというものだ。

そこで今回の企画に協力してくれたライフネット生命から立ち会ってもらうことにした。

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ライフネット生命 マーケティング部長代行 松岡洋平さん

猛暑の河原にネクタイ姿で申し訳ないが、でも企画の本気度が断然あがった。さらに言えばライフネット生命はネットで申し込む保険会社なのでこうして立ち会うことはない。

ところでこの松岡さんの手前にももうひとり、看板を持っている男性がいる。この人は誰だろうか。

DSCN2687.JPG

ライフネット生命 代表取締役社長 出口治明さん

社長なのだ。

河原で・ハトに・生命保険の金額を決めてもらう企画に社長が来てしまった。ちなみにこの日の最高気温は33度。

確かに 保険アドバイザー担当に「あのさぁ、写真が面白くなるから保険会社の人よんでくんない?」とは言ったが、社長まで呼んでしまうとは予想外である。そういう政治力は別の機会に発揮して欲しい。

 

いろんな方向に気をつかいながら企画は進みます

今回選ぶのは死亡保険。死んだときにもらえる金額をハトに選んでもらおう。ある意味、鳥葬である。いや違う。勢いで書いたが全然違う。

僕があらかじめ考えておいたのは500万、1000万、1億の3パターン。事前の打ち合わせでオチとして唐突に1億とか入れておきたいと話していたが、撮影前日に調べたら1億だと月の支払いが19,740円になることがわかった(38歳男性 保険期間10年の場合)。

今回の企画は本気なので、ハトの気まぐれのせいで毎月2万近く払う可能性もあるわけだ。さすがに躊躇する。だって年間24万だぞ…ともぞもぞしていたら、

DSCN2687.JPG

出口社長 「1億は要らないですよ」

やった。出口社長がそう言うならばしかたあるまい。

選択肢は1000万、2000万、3000万が妥当ではないかとのことで紙皿に金額を書いてもらった。

ちなみにライフネット生命はこれまでタブーとされてきた保険料の原価を開示し、業界で話題になっている。出口社長は業界の風雲児として紹介されていることも多い。

紙の皿に保険商品を書いてくれる風雲児

ではこの3つで保険を選びたいと思います

あ、書き忘れたが、ライフネット生命は保険料が安いので1億で2万弱というのはかなり安いほうだと思います。

皿に入れる豆はそれぞれの金額のイメージに合わせてチョイスした。ここからさきはなんども経験した企画なのでいきいきしてくる。

1000万 大豆

2000万 ピーナッツ

3000万 マカダミアンナッツ

皿を並べてるときからハトが周りにいなくて嫌な予感はした。


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