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ひらめきの月曜日
 
選挙ポスターだけ作りたい


ポスター用の写真を選定する

以下がポスター用に撮影した2パターンの顔写真だ。笑顔で親しみやすさを演出したAパターンと、厳しい顔付きで国政への覚悟を表現したBパターンである。


【Aパターン】
親父の遺影にそっくりで驚いた
【Bパターン】
実直さをアピールしたつもりが、犯罪者っぽいのは何故だろう

撮影直後はいい出来だと思ったが、こうして並べてみると微妙だ。甲乙つけがたいというよりは、どっちもどっちという感じである。

Aパターンからはいかにも苦労知らずの坊ちゃん顔がにじみ出ているし、Bパターンにいたってはどこかしら犯罪の香りがする。プロカメラマンと700円の照明写真機の差なのか、はたまた被写体の問題なのかは分からないが、選挙ポスターは難しいということがよく分かった。


消去法でAパターンを採用

Bはあまりにも印象が悪いので、笑顔が一応爽やかではあるAパターンを採用した。こちらをパソコンに取り込んでポスターを作ってみよう。

 

キャッチコピーを考える

写真とともに、ポスターに必要な要素となるのがキャッチコピーだ。既存のポスターからいくつかの共通項が見えてきた。


自らの特徴や得意分野などを簡潔に表すのが吉
働きざかりをアピールするキャッチも多い

所属を明確にすることも大事だ
あの世界的フレーズがトレンドになっていた

まず、自分という人間をアピールするフレーズは、一番のセールスポイントを短く簡潔に。さらに当選後の展望を分かりやすい言葉で述べることも重要だ。

今回見たものの中では「働き盛り」であることや「若さ」をアピールするものが多かった。また、アメリカ大統領選挙で多用された「CHANGE(チェンジ)」というキーワードを採用するポスターも目立つ。

さらに自分の名前は、有権者が覚えやすいように氏名どちらかをひらく(ひらがなにすること)のが一般的である。

これらの点を参考にし、完成したポスターがこれだ。


どーん

一応それらしく仕上がっていると思う。クリーンなイメージや爽やかさを演出するためベースカラーはブルーを採用した。さらに「サービス残業」というフレーズなどから働き盛りであることをアピールしている。

早速出力して壁に貼ってみた。


おお、壮観
選挙といえば欠かせない、ダルマは高崎産のものを

会議室が選対本部になった

何枚かのポスターを並べて貼り、手前にダルマを置くと何となく選対事務所っぽくなった。この部屋においてこの記事を書くことで、候補者気分を存分に味わうことができた。もう満足である。

今日を持って政界引退を表明したいと思います。

 

楽しい遊びでした

街中に溢れるポスターを眺めていて、むらむらとわき起こる衝動にまかせてやってしまった今回の企画。ポスターの出来に関しては満足している。

同時に今回体験してみることで、選挙ポスターを作ることの難しさ、そこに込められている候補者の思いに近づけた気がする。この度の選挙ではこれらポスターもじっくりと観察した上で、一票を投じたいと思う。

ちなみに投票日は8月30日です。

この部屋で暮らしたい

 

 

 
 

 

 
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