デイリーポータルZロゴ
検索天気地図路線このサイトについてランダム表示ランダム表示
アット・ニフティロゴ


ひらめきの月曜日
 
文明堂は8種類ある〜カステラ巻き食べ比べ〜
文明堂のあの人たちと、カステラ巻き

菓子店、文明堂。「天国と地獄」の音楽で「カステラいちばん、電話はにばん〜♪」とクマの人形が踊るコマーシャルの、あのお店だ。

地方CMなので馴染みのない方もいるかもしれないが、カステラを伝えたオランダ人? らしき人とその人の傘を支えて後ろを歩く人のイラストは、なんとなく見たことがあるんじゃないか。

この文明堂、大きなひとつのチェーン店だと思っていたのだが、なんとチェーンの種類が8つもあるという。同じ文明堂でも別々の商品を作って売っているらしいのだ。

そりゃもう食べ比べるしかないじゃない。カステラ巻きと、三笠山(どら焼き)を食べました!

古賀及子



紋も2種類ある。日本橋文明堂は丸文の紋

銀座文明堂は、中川の紋

同じ文明堂でも、味も商品も違う

この情報、別の記事で缶詰のプリンを探していた折に読者の方から教えていただいた。

文明堂は文明堂でも「日本橋文明堂」で以前缶詰プリンの扱いがあったという(現在は残念ながら缶詰ではない)。「銀座文明堂」や「新宿文明堂」では売っていないという情報だった。

え? 文明堂って、ぜんぶ同じじゃないの? と、びっくりだ。子どもの頃からちょっと豪華なおやつとして慣れ親しんだ文明堂。それが、地名によって違うってどういうことだろう。

色々と調べてみて(というか、大まかな事情は各店のホームページやウィキペディアに書いてあったのだった)、なんとのれん分によって分社化した文明堂が、8種類の会社としてそれぞれ別のチェーンとして運営されているというのだ。

それぞれにほぼ独立した製造ラインを持っているらしい。商品内容も味も違うらしいのだ。文明堂神戸店のホームページによると

文明堂は全国に7法人を設立し、各地域に密着した生産・販売システムを基本としたグループ会社として相互協力体制をとっている。

とのこと。

店がのれん分けして発展していくというのは良くあることだと思うが、それぞれがさらにチェーン展開していくってすごいぞ。

私が子どもの頃よく食べたカステラボーロは新宿文明堂の商品だった
買物袋もだいぶ違う。横浜文明堂(右上)は例の2人組みのイラストもない。その上にあるカニは複線です

大変なことになっていた

8種類の文明堂は、以下の通り。(各社ホームページ、問い合わせ調べ 2009.7現在)

なんだかややこしくて、表を作っているうちに混乱してきてしまった。なので、気持ちを落ち着けるために表の色あいをカステラっぽくしてみましたよ。


  屋号(通称) 社名 直営店のある地域 直営店数
長崎 文明堂総本店 株式会社
文明堂総本店
長崎中心に九州、中国、四国 47店
神戸 神戸明堂 株式会社
文明堂神戸店
神戸中心に兵庫県内 8店
銀座 銀座文明堂店 文明堂製菓
株式会社
株式会社
文明堂銀座店
東北、関東 12店
新宿 新宿文明堂店 株式会社
文明堂新宿店
東京、神奈川 70店
(販売店含む)
日本橋 日本橋文明堂 株式会社
文明堂日本橋店
関東、東北、中部、近畿、中国、四国  
横濱 横濱文明堂 株式会社
文明堂(横浜店)
横浜市内、静岡、愛知 7店
浜松 浜松文明堂 株式会社浜松文明堂 浜松市内 7店
麻布 ABJOY 株式会社
麻布文明堂
六本木一丁目 1店
         

新宿文明堂は、横浜市にもある

店舗は直営店を記入したが、販売店や商品の取り扱い店まで含めると、各チェーンでもっともっとたくさんある。

ヒゲをなぜながら「興味深いのう」と思ったのは、特に東京・神奈川・埼玉で別チェーンの文明堂が拮抗している街があることだ。

横浜文明堂というチェーンがありながら、一方で新宿文明堂が横浜市内にも出店している。

さらに、株式会社名が「文明堂銀座店」や「文明堂日本橋店」となっているのがまたややこしい。これでは「文明堂銀座店」に「駒込店」や「勝どき店」があるという具合だ。

実際、は屋号で「銀座文明堂○○店」「日本橋文明堂○○店」と呼ぶようなのだが、裏に事情があって何やら楽しい。


話がややこしくなってきたので、横浜文明堂運営の喫茶室 「ル・カフェ」の「カステラアイスクリン」の写真をどうぞ(買い集めの際に寄ったのです)

お菓子を売らない文明堂

さらに、ひとり別の道をゆく文明堂もあった。麻布文明堂だ。

こちらはなんと、運営会社の名前を「株式会社麻布文明堂」と残して、実際のお店はおしゃれな雑貨屋さんへと変化をとげていたのだ。


アロマやベビーグッズなどが並んでいた 店内に名残が!

麻布文明堂だけは現在の文明堂グループにも属していないようだ。文明堂にも色々な道があるのだ。

(上の方にある、各店の買物袋の写真の右上に写っているのはこちらの店で買ったカニの形のタワシでした。)

味も本当に違うのか

興味深すぎて文明堂の事情の説明が長くなってしまった。詳しくはウィキペディアや各チェーンのホームページに詳しいので、興味のある方はぜひ見てみてください。そしていつか私と文明堂について熱く語り合おうじゃないですか。

さあ、ここからが今日の本丸だ。本当に味や商品に違いはあるのだろうか。

長崎、神戸、浜松の文明堂の商品は私の住む東京では通販でないと手に入らない。「いつか実際の店舗に行って買いたい!」という夢を夢のままとっておくことにし、今回は銀座、日本橋、新宿、横浜の各チェーンでかすてら巻きと三笠山を買い集めた。

商品も独自とはいえ、この2商品はどこも取り扱っていた。やっぱり、チェーンは違えどどこも文明堂なのだ。


左上から時計回りに新宿、横浜、日本橋、銀座のカステラ巻

同じく左上から時計回りに新宿、横浜、日本橋、銀座の三笠山

味、けっこう違います! >
 

 
Ad by DailyPortalZ
 

▲トップに戻る バックナンバーいちらんへ
アット・ニフティトップページへアット・ニフティ会員に登録 個人情報保護ポリシー
©2012 NIFTY Corporation