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土曜ワイド工場
 
都会の真ん中で、虫を捕る


つくばエキスポセンターにて。夢に出そうなハチ。

夏休みの自由研究、定番の題材といえばなんといっても昆虫採集だろう。珍しい蝶とかでかいバッタなんかを捕まえられたら2学期から仲間うちで偉くなれること間違いなしだ。

しかしかっこいい昆虫を捕まえるにはそれなりに苦労も伴う。森に入ればハチやヘビがいるかもしれないし、そもそも近くに森がない場合もあるだろう。

では森に行かずとも都会で虫が捕まえられないだろうか、できれば楽して。今回はそんな大人顔負けのダレた考えを持つ子供に向けたメッセージです。

※記事内には今後ほとんど虫は出てこないので、虫が苦手な方も安心して読み進めてください。

安藤 昌教




虫はどこにでもいる

数年前、ロンドンの街中で新種の昆虫が発見されたというニュースを見た。珍しい昆虫はなにも秘境に行かなくても見つけられるのだという好例だ。

ロンドンにいるのならば東京の中心でも昆虫採集ができるのではないか。一番昆虫とは縁のなさそうな街、銀座、丸の内周辺を昆虫求めて歩いてみた。


虫はいねがー。

するとこれがびっくりするほどいないのだ、虫。セミ一匹鳴いていない。

もちろん同じ東京でも場所によってずいぶん状況は違うだろう。その証拠にニフティの事務所のある大森という街では毎日うるさいくらい盛大にセミが鳴いている。しかしここはあえて一番昆虫のいなさそうな場所で探したいだろう。ここにいればどこでもいるぞ、と言ってしまえる。


街路樹には保護のためか布が巻かれていた。これではセミも木の汁吸えない。
土があるぞ、と思ったが、よく見たらプラスチックのカバーの上にうっすらと土の層があるだけだった。

それにしても虫いない。

少し歩いて皇居の方へ近づくと緑が多いので一気にエネルギッシュにセミの声が聞こえてくるのだが、一歩オフィス街に入るとまた静かになるのだ。虫なりに居るべき場所をわきまえているのだ。

虫を探す目線ではまったく見つけられなかったため、考え方を変えて自分が虫になったと思って街を歩き回ってみることにした。


葉っぱらしきものがあるけど分離帯まで行くまでに車に轢かれるな。

ここから虫目線です

こんにちは。暑い午後、うっかり新幹線に飛び込んだら東京まで来てしまった虫です。仕方がないからここで仲間を探すとしよう。

東京駅は八重洲口を出てすぐの階段脇に葉っぱが茂っていた。とりあえずこれでも食べて休憩したい。


お、うまそうな葉っぱ。

葉っぱは非常に硬く青々としていて虫食いの穴一つ見つからなかった。炒め物にでもしたらなんとか食べられそうなのだが、あいにく虫なので炒める術はない。


歯ごたえありすぎ。

虫食い穴がないということは、やはり虫がいないということだろう。

葉の間にかろうじて見つけた蚊のような虫も、しばらく歩き回った後、いそいそと飛び立っていってしまった。さすが東京、虫さえも駆け足。


ようやく見つけた虫だが、昆虫採集の対象にはならなさそうだ。

やはり都会で昆虫採集はできないのだろうか。


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