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はっけんの水曜日
 
おばあさんはなぜ川に洗濯に行くのか

おばあさんは遊んでたんじゃないか。

川は洗濯機を越えられるか!?と勇んでやってきた川だがそれとは関係なしに心が躍る。子供のころと変わらぬ景色、照りつける日差しに響く蝉の大合唱。そこに輝くきれいな流れ。こんな状況で洗濯なんてしてられない。


おばあさん(洗濯中)


子供のころのように勢いよく川に飛び込んだ。川に来たからには飛び込まずにはいられないな。それはもちろんおばあさんも同じだろう。

おばあさんも川に飛び込んで遊んでいた。となると洗濯はどうしたのだろう。洗濯物を着たまま泳ぎ、洗浄していたのでは無かろうか。


おばあさん、必死。


ということでTシャツを着て泳いだのだが、泳ぐの、しんどい。子供のころのように動かぬ手足に重い体。おばあさん、強靭。

 

泳いで洗ったその結果は

川から上がってTシャツを乾かした。つまり洗濯完了だ。さぁ薄々はわかっているが、汚れは落ちているだろうか


醤油以外落ちてねぇ。


落ちてねぇ。あれだけ必死に頑張ったのに汚れは落ちていない。 何ならちょっと汚れのあたりを意識的に手を当てたり していたのにこのありさまである。


労力がかかりすぎる


泳ぐのはすごく楽しかったがこれは重労働過ぎる。しかもあまり汚れは落ちないし一人で自分撮りするのは大変だしであまりお勧めできる洗濯方法ではなかった。多分昔話のおばあさんはこうやって洗濯していたんではない。

 

岩を砂にするその力で

おばあさんは泳いで洗濯していたわけではなかった。とすればどうやって洗濯していたのだろう、川、川を活かした洗濯方法。


待て待てー。洗濯物を追いかけるおばあさん(洗濯中)。


洗濯物を流してみる。岩を転がし、砂になるまで削り取る その川の力があるならば生活汚れぐらい簡単に落としきって しまうだろう。おばあちゃんの生活の知恵だ。


すいすい流れていく洗濯物


とは言いながらもすぐにどこかに引っかかっちゃうんだろうな。 と思っていたが意外や意外、ふわふわとどこまでも流れていく 洗濯物。案外きれいになるんじゃないか。あ、案外って言っちゃった。


景色に助けられた企画だと実感した一枚

それでも10分くらいすると流れが穏やかになりTシャツも動かなくなった。すぐにとるよりもしばらく放置した方が汚れが取れそうだと判断し、30分くらいしてから引き揚げた。

それにしてもこの川が汚い川だったらばこのTシャツはまったくのゴミである。この企画はなんとか景色でもっている。自然とはなんとも偉大なものよ。

 

虫の力では汚れは落ちない


実際はもっといっぱいついてた。


引き上げてみたら虫が付いている。これが洗濯機にはない 自然の洗浄効果である。虫が汚れを分解してくれるのだ。 と、虫に無茶ぶりをした上で汚れの落ち具合を見てみよう。


見事に落ちていない。


無茶言うなよ。という虫の声が聞こえてきそうなくらい汚れは落ちていない。Tシャツを洗おうとしても手を抜いては汚れは落ちませんよ。という教訓を含んでいるのだろう。流石は昔話だ。


いびつなグラフはダメってことですよ。


Tシャツを川に投げ込んだだけなので労力はかかっていないが汚れは全く落ちていない。唯一醤油汚れだけが落ちているが醤油は何をしても落ちている。醤油はすごく落ちやすい。洋服を醤油で汚してしまった時でも安心していい。思わぬライフハックだ。

ポイント
醤油汚れは安心していい。

あ、違う。今回はそういう企画じゃない。おばあさんはなぜ川に洗濯に行くのかだ。その答えが次のページで明らかになりますよ。


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