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はっけんの水曜日
 
思い切りでかい“飛び出す絵本”を作る


今週末の29・30日、長野県は高遠にて「高遠ブックフェスティバル」が開かれる。文字通り「本のお祭り」だ。有名作家さんによるトーク、シンポジウム、本にまつわるワークショップなど企画が目白押しだが、縁あって私もクイズ等に企画参加させていただいた。記念すべき第1回目のフェスに呼んでいただいてまことに光栄です。

そのほか、私はあることを引き受けた。「本の町」を「ジオラマ」にして、「飛び出す絵本」にするのだ。なんのことだかわかるまい。

今回はこの制作の様子を、そして次回はブックフェスの様子をご覧いただこうと思います。 

乙幡 啓子



Bゼロ版を初めて目の当たりに

これが高遠の町の様子である。のどか極まりない。リアルに日本昔話の世界が広がっている。


横の水路が泣かせる。

先々月、ブックフェスティバルの実行委員の方々と打ち合わせをした。せっかく、拙著「妄想工作」がご縁でお呼びいただいたのだ、妄想にもとづく工作を何かぶち上げようという話になる。

このフェス、本にまつわる旅をしに高遠へ来てもらおう、という「ブックツーリズム」の試みの一端である。お手本となっているのは、すでにヨーロッパに点在する「本の町」たち。なかでも高遠の試みは、イギリスの「ヘイ・オン・ワイ」という小さな町に触発されてのものだとか。

ならその本家本元の町をジオラマにして、会場に飾っておこう!と相成った。そしてどうせならでかいものを!ぶちあげてしまえ!「本の町」にちなんで、本がベースになったジオラマだ。要するに飛び出す絵本のようなものを作ろう作ろう。

「でかいジオラマ!」と打ち合わせで大いに盛り上がり、高速バスで東京に戻る。そして後日送られてきたのが、本の表紙部分。


でかっ!

このソリッド感。表紙だけでそうとうな重さですよ。

見開いたところ。比較用に置いたケータイ、あまり意味がない。

開いた大きさがBゼロ版。そんなサイズの本、見たことない。

土台となる表紙は、地元高遠と東京に拠点を持つ製本屋、美篶堂(みすずどう)さんによる丁寧な制作。その精魂込めて作った細部に、しばし見入ってしまう。

はっ!と我に帰る。すごいことになってしまった。コレ完成させるの私だったんだっけ。表紙でもうおなかいっぱい。


ジオラマ自体の土台はおなじみ発泡スチロール。
市販のじゃサイズが足りないので、継ぎ合わせて使う。それだけで1日つぶれる。

そして、とにかくここに、ヘイ・オン・ワイの縮尺図を書き込まねば始まらない。


プリンタのポスター機能をフル活用。1枚の絵を分割して出力。しかしでかいな。

上からマジックのインキをしみこませて、図を写す。他にいい方法が思いつかない。
そして布で覆う。布用両面テープをまとめ買いした。

ここまでやるのに1週間。遠くから見ると絵画みたい。

土台の地図は、手芸っぽくするために各種の布を買い込んだ。このでかさに対抗するには、布地の暖かみを持ってするしかない。本当か。

図面どおりに切って貼って、と書くとすぐできそうなイメージがあるが、そのでかさが単純に作業時間を増やしている。

しかもそこまではガワの話だ。問題は「飛び出す」仕組みである。事実、この仕組みに大変迷いが生じ、ギリギリの今も作業は続いている有り様だ(!)。


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