電話してみた
雑草のように無防備に生えているとはいえ、勝手にとるわけにはいかない。もしかしたら大切に育てているのかもしれない。
月極駐車場の看板にある番号に電話をかけてみると、5、60代と思われる男性が出た。隣の駐輪所で管理人もしているとの事だったので、毎日このサボテン群を見て仕事しているのだと思う。
−−もしもし、駅前の駐車場のことで、おききしたい事がありまして。
「月極ですね。何でしょうか。」
−−あそこに、沢山サボテンが生えていますよね。あれを少し分けていただきたいのですが…
「サボテン!?駐車場借りるとかじゃないの?」
−−…ええ、すみません。
「いや、別にいいけど、あれすごく大きくなって手に負えなくなるよ?」
−−あ、大丈夫です。育てるのではなくて食べるので。
「えっ!?」 |