Grande Dixenceダム
「おきなさい きょうは おうさまに あいにいくひでしょ」
そうです。ダムというものをめぐり初めて10年。いよいよ、ダム界の頂点に君臨する皇帝、堤高285m、堤長695mという世界最大の重力式コンクリートダム、その名もGrande Dixenceに謁見です。
なんて仰々しく紹介してみましたが、もう少し詳しく解説すると、Grande Dixenceダムは重力式コンクリートダムで世界一、しかしすべての形式を含めると、実は高さは2番目。高さ世界一のダムは堤高300mのロックフィル、中央アジアのタジキスタン共和国に建設されたNurekダムです。
もちろんNurekダムも見てみたいですが、旧ソ連から独立した、最近でもテロが絶えない、南隣がアフガニスタン、なんて国にひとりで行って、しかも国内最大のインフラ施設を撮影するなんて、下手したら誘拐されたりその場で射殺されかねないので、恐くて行けません。外務省も「渡航の是非を検討」するように言ってるし。ダムの是非じゃなくて。これは国レベルで話し合いをしてもらわない限り絶対に無理だと思います。
したがって、誰でも気軽に見に行ける、という点でGrande Dixenceがダム界の皇帝に繰り上げで即位です。
前置きが長くなりました。というわけで、早めに起きてGrande Dixenceへ車を走らせると、いきなり衝撃的な光景が目に飛び込んできました。 |