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ちしきの金曜日
 
あのすごいジャンクションをふたたびみんなで鑑賞


みんなむちゅう。

今年初めに「みんなで建設中のジャンクション鑑賞」という記事を書いた。東京は池尻大橋で建設中の前代未聞のかっこいいジャンクションを特別に見せてもらった経緯をレポートしたものだ。ちょう楽しかった。興奮した。夢にも出てきた。

で、あんまりにもかっこいいので、またまたおじゃまして見せてもらいました。そのようすを再びお見せしたい。工事も進んで、見どころも変化していましたよ。

大山 顕



ジャンキーたちが大集合

前回の記事の最後で「見に行きたい人はぼくにご連絡を!」と書いたところ、たくさんのメールをいただいた。要するに、ぼく自身がもう一回見たかったので、首都高さんに「ほら、こんなに見たい人がたくさんいますよ!」というふうにお見せしてまた開催してもらおう、という魂胆だったのだ。へへ。

で、それから数ヶ月。ついに実現しました。うれしい。ちょううれしい。首都高さんありがとう!

で、40数名のジャンキー(ジャンクション好きのことをこう呼ぶ)が大集合したわけ。

まあ、とにかくあいかわらずかっこよかったのでその様子をご覧いただきたい。どーん。


大橋ジャンクション特有の、4重の螺旋構造になっているその内部。思い思いに雰囲気を楽しむジャンキーたち【画像クリックすると大きくご覧いただけます】。

いかがだろうか。かっこいいよねえ。ここがいずれは道路になる。地下の山手トンネルから高架である3号線までをぐるぐるとループで登ることでつなげる道路だ。このいままでにないジャンクションがどういうものかは、前回の記事で詳しめに説明してあるので、それをご覧いただきたい。

とにかくここでは、今現在の、かっこいいことになっている工事中の様子をごらんいただきたい。


そこに広がる光景のすべてを撮りたがるジャンキーたち。

 

なにもかもがかっこいい。なにかのアートかと思う。わざとかっこよくしてるんじゃ?

 

ループの最下部を進むと雰囲気が変化。ナトリウム光に鼓動が高まる。

 

ザ・工事現場といった風情。足場芸術というジャンルを設けたい。そしてその向こうにちらりと見える光景に一同の足が速まる。【画像クリックすると大きくご覧いただけます】

 

36歳独身がなんだか親心

前回もそうだったのだが、今回も首都高さんのフリーダムで太っ腹なところを見せつけられた。そう、「全箇所撮影OK!」「ブログなどに掲載OK!」と。「というかですね、むしろブログに書いていただかなくちゃ困ります!」とまで。時代は確実によい方向へ動いていると思った。

さて、感慨深いのは、上の写真の場所は、前回来たときは下のようだったことだ。


この立て坑(シールドマシンがUターンしたところ)最下部の突き当たりにうっすらと丸い痕が見えるが、ここがぶち抜かれたのが上の写真の場所。ぶち抜かれてむこうがわから眺めた位置関係になる。

…って説明してもなかなか分からないよねえ。すまん。とにかく日々工事が進んでいてかっこよかった風景が別のかっこいい風景に置き換わりつつある、ということだけ感じていただきたい。

そしてこの先を抜けたところが、いわゆる山手トンネルの終端になる。


うっとりとしゃがみ込むジャンキーのひとり。だいじょうぶですか。そして、その向こうには…

空間が半円形に。かっこいい。さっきから「かっこいい」しか言ってない気がするが、かっこいいんだからしょうがない。

上の場所は、以前来たときにはシールドマシンがまだいたあたりだ。

こんなだった。夢に出てきた。

「いぜんはこんなだったなー」「あー、こんな風になっているのかー」と感嘆の声を上げながら進むぼく。

まるで成長する我が子を見守る親のようだ。

いや、ぼくが作ってるわけじゃないから、親戚のおじちゃんの心持ちか。いや、親戚でもないなー、近所のおっさんかな。「しばらく見ないうちに大きくなったねえ」って。そういうこという大人って、子どもに嫌われるよね。


先に進むと、壁のブロック状のもの(セグメントといいます)が化粧で覆われます。なるほど、こうなるのね。

みなさんもくもくと見入ります。

 

みんな真剣

前回もそうだったんだけど、印象深いのは、みなさんの熱心すぎるスタンス。みんなもくもくと見入っていて、声をあまりあげない。

見た目あんまりにおとなしいので、案内している首都高さんも「みなさん、おもしろくないですか?」って心配していた。いえいえ、みんなすごすぎて真剣勝負になっちゃってるんですよ。

ほんとに感動したとき、人は言葉を失うってことです。


かなり先まで歩かせてもらいました。この段階になると、見どころが多すぎて、40数人がけっこうばらばらに。みんな見過ぎ。【画像クリックで大きくご覧いただけます】

おかしかったのは、案内してくださった首都高の方が、だんだんぼくらのようなジャンキーの好む光景がどんなものか把握してきたらしく、「ここがビューポイントです。おすすめです」とか「人が入らないうちに撮りたい方は今のうちに前方で!」とか発言されていたこと。すばらしい。

さて、引き返してループに戻りますよ。

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