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不安な土曜日
 
大事な物をなくさない方法

郵便局に到着!555番は有効か?

キンコーズから歩道橋を越え、駅を抜け、人目をはばかり、ようやく郵便局の手前までやって来た。

目の前の横断歩道を渡れば郵便局である。


ゴールは近い

信号待ちの間も風に煽られる巨大番号札。自分の出番が近いことに興奮しているようにも見える。


到着

巨大番号札と共に、郵便局に辿り着いた。
555番はまだ有効なのか?

急いで窓口の女性に巨大番号札を提出してみた。


あのー

555番は抜かされちゃいました?

ドーンっ!と巨大番号札を見せると、お姉さんは露骨に面倒臭そうな顔をした。困った人が来た、そんな反応だ。

いや、それは本意ではない。

僕はただ、番号札をなくさないように頑張っただけである。
お姉さんを困らせるために番号札を巨大化させた訳ではない。

咄嗟の判断で、

「えっと、あの、こういう大きな物を送るとしたら、どうしたらいいですか?」

と質問した。番号札として提出するのではなく、郵便物としての相談に切り替えたのだ。

お姉さんは少し安心したような顔をして、「それでしたら、丸めてから何かで包んでからゆうパックがよろしいかと」と答えてくれた。

ゆうパックの伝票をもらってから、

「もし、送るようでしたら、もう一度番号札を受け取っておいてください」

と言われた。


再度番号札を受け取ることに

579番。
僕が巨大化した555番はとっくに抜かれていた。

そして、僕の事務所に、またいらない物が増えてしまった。



 
 

 

 
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