ドーンっ!と巨大番号札を見せると、お姉さんは露骨に面倒臭そうな顔をした。困った人が来た、そんな反応だ。
いや、それは本意ではない。
僕はただ、番号札をなくさないように頑張っただけである。
お姉さんを困らせるために番号札を巨大化させた訳ではない。
咄嗟の判断で、
「えっと、あの、こういう大きな物を送るとしたら、どうしたらいいですか?」
と質問した。番号札として提出するのではなく、郵便物としての相談に切り替えたのだ。
お姉さんは少し安心したような顔をして、「それでしたら、丸めてから何かで包んでからゆうパックがよろしいかと」と答えてくれた。
ゆうパックの伝票をもらってから、
「もし、送るようでしたら、もう一度番号札を受け取っておいてください」
と言われた。 |