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フェティッシュの火曜日
 
ふ菓子のバリエーションを増やす

とまどいの果てのコンソメふ菓子


迷宮に浸食される僕

味噌味のふ菓子を作ってから、「ふ菓子とは一体なんなのか」という迷宮に迷い込んでしまって出られない。
さっきから、上に塗ったものの味しかしないのだ。麩との相性も何も、関係ない。

僕が今までおいしいと思って食べていたふ菓子は、単に黒砂糖がおいしいということだったのか。
だったら、ふ菓子なんて名称はやめてしまえばいい。黒砂糖菓子とでも、今後名乗ればいいじゃないか。

だんだん、訳がわからなくなってきた。


そんなことを考えながらコンソメふ菓子を作ってみた。しかし、これが混迷の極みといった様相を呈する一皿となってしまった。見て欲しい。ここまでやってきたことが無駄にならないように、パワフルな飾り付けをしていることがわかる。


シャウエッセンがうまそう

コンソメふ菓子

・作り方:顆粒のコンソメを、少量の水で練る。プレーンふ菓子に塗る

ダメだ…やっぱりコンソメの味しかしない。さっきから作り方をのせているが、読者の皆様がわざわざこれを試しに作る必要は全くない。顆粒のコンソメ調味料の味を想像して欲しい。その味と、コンソメふ菓子は寸分違わないと思う。
ダメなのは薄々わかっていたので、各種付け合わせを取り揃えたのだが、これがコンソメふ菓子にマッチしているのがなんか憎い。コーンとコンソメ(ふ菓子)なんて相性はなかなかだ。


一応言っておきますが、どれもおいしいんですよ、すごく。 ただ、だんだん疑いが勝ってしまっているだけ。

ふ菓子には、お茶が付き物ですよね

ここまでやってきたのだが、やっぱりこの試みにはあまり意味がなかったと思う。なのでここで終了。

そして、やっている途中に、「味を変える以外にもっといいふ菓子のアレンジ方法があるのでは」ということに思い至った。

唐突だが、ふ菓子にお茶を入れたら合うんじゃないのか。

 

ふ菓子に緑茶が入りました


写真が暗くてわかりにくいですが、ふ菓子の中央に緑色のカンテンが入っています

ふ菓子を食べていて困るのが、その甘さ一辺倒の風味と、パサパサの食感だ。食べていると必ずお茶が欲しくなって来る。しかし、ふ菓子を食べる時にお茶があるとは限らない。そこで、こんな方法を思いついた。

渋めに作った緑茶を、カンテンで固めてふ菓子に入れる。それだけで、もうお茶がないところでも食べられるふ菓子の出来上がりだ。

食べてみると、お茶の渋みと黒砂糖の甘さがそれぞれを高め合って、すごくおいしい。今回、いろいろやったが、これが一番おいしくふ菓子を食べることができた。本当に、今までのは何だったんだ。

また、この緑茶入のふ菓子はパサパサしていないので、こんなシュチュエーションでも食べられる。


さんざん走って
汗をビッチョリとかいた後に

ふ菓子を食べるのなんて、ふつうはイヤですが
パサパサしていないので、いくらでも食べられてしまいます。思わず笑ってしまった

まとめ

なんだかとっちらかった記事になってしまったが、わかったことをまとめるとこういうことになる。

  • ふつうの麩菓子に緑茶カンテンを入れると、うまい
  • ふ菓子は、いろんな味付けが出来る、どれもうまい
  • ふ菓子は、いろんな味付けをしてもあまり意味がない
「うまいけれど意味がない」という概念を僕は今回の実験を通して初めて知った。そして、なぜ、ふ菓子には黒砂糖味しかないのかが、なんとなくわかったような気がする。

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