照りつける夏の太陽の下、急斜面を登るのは非常にきつい。先ほど歩いた対岸の中上集落は日陰が多かったが、こちらは南側を向いた斜面であり、木陰もほとんどありゃしない。心なしか、中上集落より傾斜もきつい気がする。
全身から汗を噴き出し、メガネを曇らせながら、地を這うように集落内を天へと登っていく私の姿は、きっとおぞましいものだったに違いない。道中、畑仕事をしていたじぃ様に挨拶したら、何か非常に驚かれたものきっとそのせいだ。
登り始めて30分。死ぬ物狂いで歩き続け、ようやく三所神社に到着した。この神社は落合集落のちょうど中心にあり、木々も生い茂っているため休憩するにちょうど良い。というか、ここで休憩しないと本当に死んでしまう。そう体が言っている。 |