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はっけんの水曜日
 
テディ・“クマムシ”作りました


テディベア。いわずとしれた、あのぬいぐるみのクマだ。その誕生は100年も昔、ルーズベルト大統領がクマを助けた故事に由来する(彼の通称が「テディ」だったのだ)。あの地べたに四肢を投げ出した愛らしいポーズ、その様式美、そしてそれを取り巻くファン、団体の多さ。手芸は好きだが、なんだか敷居が高く感じられて、テディベアには敬して近寄らないで来た。

いっぽう、クマムシという虫がいる。虫と言ったが正式には緩歩(かんぽ)動物といい、その名のとおりクマに似ている。8本の足でずんぐりとしており、ゆっくりと歩く。体長は2mmにも満たない。

そのクマムシが、最近気になってしょうがない。なぜならば脅威の生命力を持っているというのだ。極限の乾燥に耐え、絶対零度の温度や真空・高圧のなかでも平気、途方もない量の放射線にも耐えられる!宇宙空間にさらされて数日生きていたという記録もある!なんと お強いのか。

そんなスーパー能力を持っているのに、彼らは非常に地味な外見をしている。クマ、と言われりゃクマだが・・・しかしテディベアも、あれもクマと言われてるからいちおうクマと思えるが、あんなクマは正直いない。でもかわいい。

ならば、クマムシだってテディでいいじゃないか。クマムシのぬいぐるみはすでに存在するようだが、ここでは「テディベア方式」で、かわいくしてあげたい。長々書いたけど、最後の1文だけで十分だった。

乙幡 啓子



ちゃんと作るとこんなに楽しい

クマムシと聞いてさっそく検索してみた方、あるいはもう知ってるよという方、ありがとうございます。確かに言われりゃクマっぽいですよね。

知らないので後で検索しようという方には、こちらでイラストをご用意いたしました。


どよーん。

虫の嫌いな方なら、ヒイィ…とブラウザ閉じかねない外見だが、安心したまえ、2ミリ2ミリ。こいつが8cmくらいあってものすごいスピードで台所を這っていたら、絶対バルサン炊かせてもらうところだ。

さて、まずは本式のテディベアの作り方を習得せねばならないだろう。何といっても100年の歴史、ルーズベルトも関係している、襟を正してちゃんとしよう。

というわけで初心者にもやさしそうな本を買ってきた。「はじめてでもちゃんと作れる テディベア」(みやたきのこ/グラフ社)という本。その中から基本的なベアを選んで、型紙をコピーし作成に入る。


これこれ、こういうふうにあの虫も座らせたい。
材料にはハギレや古着を用意。エコですな。

恥ずかしながら、型紙から始まってちゃんとメソッドにのっとったぬいぐるみ制作はほぼやったことがなく、細かいところで目からうろこが落ちてその掃除もたいへんだ。手芸の達人にあきれ顔を向けられそうなつぶやきが、出る出る。


後で裏返すときに邪魔なので、縫いしろに切れ目を入れとくんだ、なるほど!とか。
でも初心者でもちゃんと作れそうだ、型紙ってすごいなあ、とか。

型紙のとおりに布を裁断して、説明のとおりに縫っていったら、簡単にできた。なんて簡単なんだ。型紙無しで、えいやーっとスタン・ハンセンみたいな作り方をしてきたが改めよう。

余談だがこの布は、今年の夏まで着ていたキャミソールドレスでございます。


やあ、スタン・ハンセン、じゃなくてテディベアだよ。

初心者は目の位置がキマらないから困るよ。
座りは良い。力士の股割り、または悩みを聞く漁師のように。

見て触っているうちに、愛着が半端なく沸いてきた。


ここで、テディベアをテディたらしめる要素についてまとめてみよう。

  • 股割り座り
  • 首のリボン
  • 手足はボタンでジョイントし、可動
  • かわいげな布
  • 黒目がち

こういった要素を盛り込めば、たとえ緩歩動物でもテディな雰囲気になるに違いない。

うーんそれにしても、理屈抜きでかわいい。他人からどう思われてもいい、自分だけがかわいいと思ってればいいや、という気にさせられる。「テディベア馬鹿」か。

さて、お次はクマムシをテディな感じにいたそう。


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