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土曜ワイド工場
 
犬が怖いを克服する


 

僕は犬が怖い。
噛まれるたらどうしようなどと考えてしまうからだ。
ただ犬が嫌いというわけではない。「怖い」だけなのだ。本当は彼らとうまくやっていければと思っている。将来、もし海辺に庭の広い豪邸を購入するようなことがあれば、白く大きな犬を飼いたいとも思っている。とても優雅な気がするからだ。しかし、犬が怖い現状ではそれはかなわない夢なのだ。

そこで、いつまでも怖がっていても仕方がないので、犬が怖いを克服するために犬と触れ合ってみることにした。

地主 恵亮



僕が犬を怖いと思う理由

僕が犬を怖いと思っている最大の理由は、噛まれるたらどうしようということだ。彼らの噛む力と言ったらすごい。たぶん僕の片腕くらい、大食いチャンピオンが体重を気にする女子高生のお弁当をたいらげるくらい簡単に食いちぎってしまうはずだ。


ペットショップで見つけた犬のエサ、豚のひづめ。ひづめを食べるとかすごいアゴの力だ

中学時代、海岸沿いを歩いていたら犬に追いかけられたことがある。知り合いの飼い犬だったのだけれど、僕を追う彼の目は完全に野生を取り戻していた。とても怖かった。飼い犬でも安心できないのだ。彼らは野生を忘れていない。


同じくペットショップで見つけた犬のエサ、牛のひづめ。僕にひづめを食べるという発想はない。犬は野生だ

数年前、女の子とペットショップに行った。
彼女は犬が好きで店員さんにダックスフンドを抱かせてもらってご機嫌で、その様子を眺めていた僕はとても幸せな気分だった。ただ次の瞬間、彼女がそのダックスフントを「君も抱いてみれば」と言って僕に渡した。犬が怖い僕はダックスフントを抱かされ、その場で固まってしまった。冷や汗が流れた。あんな小さなダックフントでも僕は怖いのだ。とてもカッコ悪い思い出だ。だから、フラれたのだと思う。

もう二度とこんなことがないようにも、犬が怖いをぜひ克服したいと思っているわけだ。


ペットショップで見つけた犬用シャンプー。最近の犬はシャレたシャンプーを使うみたい。僕がTSUBAKIを使っているみたいなことだろうか?

作戦は犬と触れ合う

犬が怖いをどう克服するか考えたが、どんなに考えても机上の空論。とりあず実際に犬と触れ合ってみることにした。怖くても犬と触れ合っていれば何か犬が怖くなくなる糸口が見つかるかもしれないと思ったのだ。

そこで、犬をレンタルしているお店(ネットで見つけた)に犬を借りるべく電話をかけた。

僕「ネットで見て、お電話したのですが」

店員「はい、どの子にしますか?」

僕「え、どの子、あ、ラブちゃんで」

店員「ラブちゃんですね。大きいですよ」

僕「大きい方がいいので」

店員「三時間コースと六時間コースがありますが」

僕「体力的にきつそうなので、三時間コースで」

なにか想像力をかきたてる会話だった。そんなこんなで犬を借りた。


大きいのを借りました(僕の腕がピーンと伸びているのは犬と距離をとるため)

犬と触れ合います >
 

 
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