お酒のつまみには、グニョグニョした歯ごたえのものが多いと思う。 何度も何度も噛みながらお酒を飲むのがうまいのだと思う。 では、そのグニョグニョしたものを、僕はいったい何回くらい噛んでいるのか。 調べてみたのだが、それほど噛んではいなかったのだ。 これは、どうしたことだろう。
(工藤 考浩)
酒の肴のグニョ
まずは、ふだん酒の席で、どれくらい噛んでいるのかを調べよう。 もちろん、歯ごたえのある食べ物が苦手だという方も多いだろうが、一般的に酒好きは、グニョグニョしたものが好きという傾向があるといってもいいのではないだろうか。 僕も、イカ刺やタコわさ、ホルモンなどが大好きだ。
計測方法
そんなグニョ系つまみの噛む回数を調べるために、歩数計を用意した。 これをあごに固定して、どれくらい動いたかを計測しようと思う。
まずはお通し
手始めに、お通しをどれくらい噛んでいるのかを調べようと思う。 余談だが、僕が学生のときに生まれて初めて居酒屋に入った際、これまた生まれて初めてのお通しを出され、そのシステムを知らずに、「この店はサービスでおつまみを出してくれるなんて、とてもいい店だ」といたく感心したのを覚えている。 今日のお通しは、鯵の南蛮漬けで、グニョグニョしていない。
南蛮漬け(でいいのだろうか)はなかなかおいしい。 お通しがおいしいと、その日一日がいい気分ですごせる。 なので僕は毎朝お通しを食べるのだ。 そんなウソは置いといて、噛んだ回数はちゃんと計測されているだろうか。
約28回
歩数計の数値は28を指していた。 まあそんなもんだろう。 できるだけ噛むことを意識せず、普段どおりに食べるようにしたのだが、いつもこんなものではないかと思う。
サイコロステーキ
ディナーで食べるステーキはやわらかいほどおいしいが、居酒屋で注文するステーキは硬ければ硬いほどうまい気がする。 そのような理由から僕の中ではグニャグニャ系に分類されるサイコロステーキを注文した。
36回でした
歩数計が途中で外れてしまったので数採りで数えたのだが、噛んだ回数は36回。 今回は、やはりちょっと意識してしまい、いつもよりもちょっと多く噛んでしまったかもしれない。 しかし、それでも36回だ。 グニャグニャしていない南蛮漬けに比べて、それほど多くはなっていない。
イカに参ります
続いて挑むのは、僕の中でのグニャチャンピオンである、焼きイカだ。 これほど噛み心地のいい食べ物が他にあるだろうかと思うほど、焼いたイカが好きだ。 たぶんこれは相当噛むと思う。
27回
うまい。 イカはうまいな。 うまくてうまくて、途中で飲み込んでしまった。 今回はいつもどれくらい噛んでいるかを調べるのが目的なので、これが正しい数値だ。 グニョグニョしているイカも、噛んでいるうちに我慢できなくなって飲み込んでしまっているようだ。 実際には、それほど噛んでいないらしい。