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土曜ワイド工場
 
ガラスを拾いながら山に登る


これがマウンテングラス。

ビーチグラスとかシーグラスと呼ばれるガラスがある。

元々は海に捨てられたガラス瓶なんかが割れた破片なのだけれど、波にもまれて砂浜を行ったり来たりするうちに角が取れてなんともいえない綺麗なかけらになるのだ。それがビーチグラス。

でも砂にまみれて角が落ちるのならば、山にだってあるんじゃないだろうか。今回は山でビーチグラスならぬマウンテングラスを探しました。

安藤 昌教



こっちはビーチグラス。

山グラスを探して

最初に書いたとおりビーチグラスは元々はゴミなわけだが、かわいらしいので集めている人も多い。湘南方面ではこのビーチグラスを持って行くと換金してくれたりお金の代わりに使えたりする店なんかもあるようだ。ゴミ拾いと実益とが合致したエコな活動といえる。

しかしガラスの破片ならば海以外にも落ちているではないか。たとえば町に出ればゴミとしてのガラス片くらいたくさんみつかるだろう。でもこれは砂にこすれて角がとれていないのでビーチグラスとはいえない。

ならば山にはないのだろうか。山にも砂ならたくさんあるじゃないか。


ということで今週も山に登ることにしました。

この山、かなり高いので半分から上は植物が生えていない。

つまりほとんど砂か石ということになる。

しかも観光客も多い山なのでゴミも多いはずだ。ゴミを期待するのは少々気が引けるが、ここならばマウンテングラスがあるんじゃないかと思うのだ。


それにしても初めて登るので2400メートルが高いか低いかよくわからない。

僕は山登りはほとんどしたことがないので知らなかったのだが、9月を過ぎると高い山はほとんど冬シーズンを迎えるのだという。

今回はたまたまプロフェッショナルな登山愛好家にガイドをお願いできたのでこの企画を決行することができたわけですが、一般的にこの時期は山には近づかない方がいいとのことです。


プロは装備が違う。


対して素人は無防備だ(左は素人つながり、一緒に登る写真家中川さん)。


背景が真っ白なのは天国だからではなく、ここが雲の中だから。この高さからようやく足で登り始めるというのだから登山はわけがわからない(ここまでは車で登って来られる)。

マウンテングラスを探す登山が始まる

山に入って10分も経たない頃、さっそく足下にきらりと光るものを見つけた。


あ。今なにか光った。

足元の砂の中で、何かが太陽の光を反射して光った。

ガラスだ。

良い具合にこすれて表面が白っぽく見えるが、まだ角は丸まりきっていないようだ。マウンテングラスと呼ぶにはまだ少し若いかもしれないが、ガラスがあることがわかったことで断然やる気が出てきた。やはり海にビーチグラスがあるように、山には山でマウンテングラスが落ちているのだ。


マウンテングラス、さっそくありました。

しかし一つ目のガラスに感動したのもつかの間、マウンテングラス、この先もあるわあるわ・・・

なんと歩くたびにガラスが落ちているのだ。


ちょっと歩いただけでざくざく見つかる。
もしかして宝の山なのかも。

僕が今住んでいるところは海が近くにあるので、暇さえあれば散歩したりサーフィンしたりしている。最近は海に行く度に気をつけてビーチグラスを探していたのだが、ほとんど見つけることができなかったのだ。

それなのにこの山グラスの多いことといったらどうだ。


そしてこの山の高いことといったらどうだ。

どうでもいいけどこの山、高いぞ

最初に言ったように僕は登山初心者なわけだが、なんとなく(大丈夫か)、(無事帰れるか)、そういった野生の勘みたいなものだけは鋭い方だと自負している。

ふきつける強烈な風、どこまでも続くように見える急傾斜。これはやばいぞ、と本能的に身構えた。

ガラスはたくさん拾えるのだろうか。なにより僕らは無事帰れるだろうか。


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