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はっけんの水曜日
 
イカのふところの深さを味わう

いかフライ

イカは英語で書くとIKA

イカはいいなと噛みしめながら話を進めてきたが、ここにきて雲行きが怪しくなってきた。
さきほどのカライーカと同じタイプの「いかフライ」に異変が起こったのだ。
それはパッケージの裏面に書かれている。

「でん粉に、乾燥して粒状にしたいかを加えてシートにし…」

このいかフライは、メインがイカではないのである。
原材料表示は使用量の多い順に並んでいるのだが、イカの位置は小麦粉、植物油、パン粉、でん粉の下なのだ。
ランキング第五位である。
メダル圏外だ。

僕はほとんど粉と油を、イカだと思って食べていたのだ。


粒状イカとな
原材料ランキングは5番目に登場
同様の商品では
魚肉すり身も使っていた

カットよっちゃん

奇妙な帽子で謎の紐を引っ張っておるね、きみは

イカフライスナックに裏切りの仕打ちを受け、しょんぼりとしたままよっちゃんイカに手を伸ばした。
よっちゃんイカの正式名称は「カットよっちゃん」である。
ニューコンビーフがコンミートという名前になったのと同じ理由なのだろう。


あらためてじっくりとパッケージを見ると、ずいぶん不思議なデザインだということに気づいた。
よっちゃんは何を引っ張っているのか。

よっちゃんイカを食べていて残念なのは、イカじゃないのに当たったときだ。
魚すり身のところを食べてしまうと、「はずれ」た感がある。
きっとこれを買う子供のために、コストを抑えて価格を安くしようという心意気だろうが、大人のためにフルイカバージョンのよっちゃんイカを販売してくれないだろうか。
全部イカになったのを買うくらいの金ならあるぞ。


白いのより赤いののほうが絶対にうまいと思う



蒲焼さん太郎

フフフ、これもイカなのさ

「な、なぜイカのお菓子記事に蒲焼さん太郎が!」と目を疑った方も多いだろう。
失礼失礼。
驚くのも無理はない。
僕もはじめて知った時は驚嘆を隠せなかった。
思いがけないところにイカは潜んでいるのだ。
みんなが愛する蒲焼さん太郎も、実はイカの力を借りているのだ。
人類の間にすでに宇宙人がこっそりと生活しているという話のように、イカは我々のまわりに浸透しているのである。
ウィー・アー・ザ・イカ・ワールド。
ウィー・アー・ザ・イカ・チルドレン。


一人称で語るイカ味の告白

 

酢だこさん太郎

「写真はイメージです」って、そりゃそうだろう
イカ粉が入っております

「まさか!」
そんな声が画面の向こうから聞こえてきそうである。
もうお分かりだろうが、酢だこさん太郎にもイカが使われているのである。

ところが諸君、驚くのはまだはやい。

なんと、酢だこさん太郎にはタコが使われいていないのである。

深夜の居酒屋で、イカ派とタコ派の意見が対立する場面がままある。
その場合でも、タコよりもイカが優れているという証明にこの「酢だこさん太郎にはタコは使われていない」という理論は強い味方となる。


イカ・シンフォニー

いかがだったろうか。
もとい、イカがだったろうか。
この世界は、イカの奏でるハーモニーであふれているのだ。
これまで人類があらゆる悲しみ、苦しみに耐え今日まで発展したその先に、イカに満ち溢れた世界が待っていたのだ。

諸君も耳を澄ましてみよう、イカたちのシンフォニーに。

イカニッシモのメロディーが聴こえる

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