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ちしきの金曜日
 
歯に最もよくつくキャラメルはどれだ?


 

ある日、ネットで検索していたら「キャラメルを舐めて歯を抜く」という斬新な記述をみつけた。

さっそく、乳歯がグラグラしているうちの子供に舐めさせてみたが、ネットに書いてあったようには抜けない。ひょっとして最近のキャラメルって歯につかないの?

…と思って調べてみた。

T・斎藤



今どきの歯抜き

もうじき6歳になる子供の歯がグラグラして抜けそうになってきた。

私が子供の頃はタコ糸で歯をしばって引っこ抜いたものだが、インターネットが普及した現在、もっと良い方法があったりして?と思って試しに検索してみた。

するとその中に、
「キャラメルを舐めると歯が抜ける」
と書いてるのがあった。歯の抜き方としてはまったく冗談みたいだが、書いてる本人は至って真面目な様子で、
「1キャラメルで抜けない時は、2キャラメル、3キャラメルと舐めれば必ず抜けます。」
「うちの子はキャラメルでもう何本も抜きました。」
と書いてあった。

これなら簡単だし、なにより子供が喜びそうだ!
と思い、さっそく買いに行って舐めさせてみた。

が、抜けない

案の定、子供は大喜びで舐める。
が、1キャラメル舐めても抜けず、2キャラメル舐めても抜けず…。

試しに自分でも舐めてみたが、とても歯が抜けそうな雰囲気じゃない。そこでふと、
「ひょっとして最近のキャラメルは歯にくっつかないように品種改良されてる…?」
という疑問が湧いてきた。

それは普通ならば歓迎すべきことだが、「歯を抜く」という目的からすると由々しき事態だ。くっついてくれた方がありがたいのに。

そこで、本当にくっつかないのか?あるいはどれが一番くっつくのか調査してみることにした。



今回使用するキャラメルの紹介
および、主観によるくっつき度

今回、検証したキャラメルは6つ。
以下、まずはその概要と私の主観によるくっつき度です。

1) 森永ミルクキャラメル

ややもするとキャラメルに対するネガティブ・キャンペーンだと思われそうな企画なので、
写真は極力美味しそうに撮るよう注力しました。遠慮なく食べたくなってください。

こういった検証をするなら、できるだけオーソドックスでスタンダードなものがいい、と考えまずはこれをチョイス。

キャラメルといえば最近は「生キャラメル」というやつが人気のようだが、そういうのはうちの近所のスーパーには売ってない。

男は黙ってミルクキャラメル。(勝手に考えたコピー)

【感想】
柔らかい。ミルク度が高い。
柔らかさのせいか、わりと歯によくくっつく感じの食感。

くっつき度 (主観):★★★★

森永ミルクキャラメルはウォーキング時の糖分補給をアピールしていた。
1回のウォーキングにつき3粒舐めることを推奨。

2) 明治サイコロキャラメル


遊び心をくすぐる秀逸なデザイン。ipodにも引けを取らない。

【感想】
なつかしい。パッケージがかわいい。
包み紙のイラストの髪が「caramel」になってるのもかわいい。

くっつき度 (主観):★★★

髪の毛が「Caramel」。 包み紙もかわいい。

3) アーモンドグリコ

一時、ハマってました。

【感想】
一時期これにハマったことがあり、仕事中によく舐めていた。ひさしぶりに舐めたがやっぱりおいしい。アーモンドの粒が入っている分、歯につかなさそうなイメージがある。

くっつき度 (主観):★★


アーモンド粒はくっつく能力には不向き?
ほぇい?

アーモンドグリコといえば「一粒で2度美味しい」のコピーが有名だが、その意味を知らない人が案外多いのではないだろうか?

箱の説明によるとそれは、噛まずに舐めてる時のホエイ風味と噛んだ時のアーモンドの香ばしさ、と書いてあった。

「ホエイって何?」という新たなる謎が残った。


4) 森永ハイソフト

歯にくっつきやすいイメージNo.1

【感想】
自分の中のイメージでは最も歯にくっつきやすいイメージがあるハイソフト。食べてみると、ワンランク上の柔らかさ。主観によるくっつき度も高めだ。

くっつき度 (主観):★★★★


こ、これは…?!

注目すべきはコレ。
なんと箱の裏にもよくくっつきますという旨の注意が書かれているのだ。(今回見た6商品のうち唯一)

箱に書かれていたもうひとつのメッセージ。
たしかにミルク度が高かった。

食べたくなってもいいですよ。

5) 札幌ビールキャラメル

なんだこれ?

ここまでは伝統的な正統派キャラメルばかり選んで来たが、ここでいきなり変化球を投じる。(3月に北海道へ取材旅行に行った時のお土産が残っていたので)

【感想】
うわっ!
ちゃんとビールっぽい味がする。
不純物が混じってる分、くっつかない気がする。ちなみにアルコール度数は0.1%未満とのこと。

くっつき度 (主観):★★★


匂いもわずかにビール風。
自慢気に書かれている文字。
ビールは大好きだが、それがキャラメルに入ってるのは
嬉しいような嬉しくないような・・・。

6) 男爵キャラメル

男爵芋の「芋」の部分が取れて、よりいっそう不可解に。

続いても北海道土産から。
なぜこんなに幾つもまだ残っていたかというと、30過ぎの成人男性は普段そんなにキャラメルを消費しないからだ。

他に「ジンギスカン・キャラメル」というのもあったはずだったが、部屋を探しても見つからなかった。赤いパッケージがきれいだったので子供がどこかに運んだのかもしれない。勝手に食べてないといいのだが…(いろいろな意味で)。

【感想】
ちゃんとイモの味がする。
個人的にはそこはちゃんとしてなくてもよかったのだが、手を抜かずしっかりと仕事してある。

くっつき度 (主観):★★★


美しい色をしている。
男爵とは爵位のひとつである。(wikipediaより)

客観的データに基づくくっつき度

さて、以上はすべて私の主観に基づくくっつき度だったわけだが、これでは本当のところがまったくわからない。

そこで、具体的な数値でくっつき度がわかる方法がないか考えた。

いろいろ考えた末、バネばかりを買ってきた。

次のページでは、
バネばかりを使ってくっつき力を検証していきたいと思う。

驚きの実験結果とは?!


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