デイリーポータルZロゴ
検索天気地図路線このサイトについてランダム表示ランダム表示
アット・ニフティロゴ


ひらめきの月曜日
 
忍者飯を作ろう!


兵糧丸の材料の1つ。米粉。他にも色々使います。

忍者は何時間、場合によっては何日も、補給を受けることもなくその場に留まり偵察活動を行うことがあります。そして、いざと言うときには迅速に行動しなくてはならないので、十分なエネルギー補給が必要です。

そんな忍者が考え出した物が兵糧丸(ひょうろうがん)という携帯保存食。戦に向かう武士などもこれを持って行ったそうです。

なんでも、1つ食べれば一日他になにも食べなくても大丈夫なのだとか。それは便利。作ってみましょう。

馬場 吉成



材料は色々あるようです

兵糧丸の作り方を調べると使用する材料が色々出てきます。米、蕎麦、大豆、キビなどの穀物や豆を粉にした物。更に鰹節、梅肉、松の実、すり胡麻、煮て干した野菜の粉末、干し魚の粉末、蜂蜜、甘草等々。

基本的には、その土地で入手出来る栄養価の高い食材を穀物や豆の粉と混ぜ合わせて作られています。大体どの作り方にも書かれているのが米粉、蕎麦粉、鰹節、梅肉なので今回はそれを使用します。更に、蜂蜜とすり胡麻を入れてみました。


分量は適当に米粉と蕎麦粉が各100g、削り節1袋(4g、梅肉と蜂蜜とすり胡麻が各大サジ2。


粉を混ぜたら水や酒などを加えて練り合わせます。迷わず酒を選択。ここで胡麻や菜種などの植物油を加える場合もあるようですが、今回は不使用。


1升瓶から豪快に。多分100mmlぐらい使ったと思います。製作中は飲んでいませんよ。


均一に混ざるようにヘラや手で練っていきます。団子を作れるぐらい適度な硬さで均一に混ざるまで練ります。酒を入れすぎたら粉を足して硬さを調節します。


見た目は普通に団子。蕎麦粉を使っているので少し黒ずんでいます。


練りあがったものは3〜5cmぐらいの大きさの団子にします。団子にしたらまずは蒸します。蒸した後に天日で乾燥させれば出来上がり。出来上がったものがこちら。


見た感じは魚を使ったツミレとかに近い。1日1個で大丈夫ならばこれだけで1週間ほど平気なはず。

とりあえず出来た物を味見してみました。


初めて食べる物はまず香りから。野生の感を働かせましょう。

安全そうだと思ったらかじります。


香りは酒まんじゅうに鰹節の香りを足したとでもいいましょうか。練るための酒が多すぎたのか甘く酒の香りがします。その奥に鰹節のような何か香ばしい香りを感じる。

そして食べてみると、食感は乾いて硬くなった団子と大体同じ。やはり少し酒の香りがして鰹節と梅の味がくる。そしてそこに米や蕎麦の炭水化物的な味が加わります。


微妙な味なんですけどね。食えますよ。

想像していたよりかはまともな味でした。まあ、食えると言えば食える。正直言いましてあまり美味しいものではありません。そもそも栄養補給と保存を主眼に置いた食べ物なので味は二の次だったのでしょう。

 

その効果を試してみよう

兵糧丸が出来たところでその効果の程を試してみます。1つ食べれば一日他になにも食べなくても大丈夫ということなので、兵糧丸だけで1日過ごしてみました。流石に1日1個というのは辛そうなので1回の食事で1個ということで試しています。

まず朝食。


忙しい朝の10秒飯でござるな。

そして昼。


野山を駆け抜けた後は兵糧丸でエネルギー補給じゃ。


そして晩飯。


やはり米の飯はうまいでござるな!


無理!

無理です。全然大丈夫じゃない。兵糧丸だけで1日過ごすのは過酷です。乾燥していてゆっくり消化されるので腹持ちはいいけど、確実に腹が減る。

1個あたりのカロリーは作る大きさにもよりますが、300カロリーも行かないでしょう。成人男性の一日に摂取するカロリーの目安は2000カロリー前後と言われています。仮に1個300カロリーとしても7個食べないと届きません。

そして、兵糧丸だけで過ごすのが過酷な理由がもう1つ。なんとも微妙な味が沢山食べることを拒みます。1個程度なら食べられるけど、一度に何個もとなると辛い。

 

色々な味の兵糧丸にしてみよう

同じ物を何個も食べるのは辛いけど、味を変えると結構食べられるもの。ここはひとつ色々な味の兵糧丸を作ってみましょう。

基本的な米粉、蕎麦粉、鰹節、梅肉、蜂蜜、すり胡麻に各種の食材を細かく砕いて混ぜ合わせて色々な味を作り出します。用意した味は以下の5品。


ポークジャーキー。肉です。

魚介系ということで。エビの珍味。


スープということでコーンスープ。既に粉末状。

サラダということで粉末青汁。


デザートに乾燥イチジク。


ポークジャーキー、エビの珍味、コーンスープ、青汁、乾燥イチジク。細かく砕きやすい物や粉末状の物から肉系、魚介系、スープ、サラダ、デザートという感じでバランスよく用意してみました。これで兵糧丸をコース形式で楽しめる・・・はず。

作り方は、先ほど同じ。粉を酒で混ぜて蒸して乾燥。粉の中に各材料を細かく砕いて混ぜ込みます。


包丁で細かくみじん切り。イチジク、硬くて苦戦。

粉末と言うより粒。


気にせず既にある程度練った兵糧丸の生地へ。

粉末状のものはそのまま投入。粉末状の野菜で青汁が思いついたけど、青汁は数回しか飲んだことがなかった。大丈夫か?

こうして様々な味を混ぜ合わせて出来た団子がこちら。


見た目はなかなか綺麗。おいしそうにも見える。


青汁入りの淡い緑、コーンの黄色、ポークジャーキーの赤で、これだけ見ると何処と無く春めいた感じで、何か甘いお菓子にも思えます。そして、蒸してみたものがこちら。 


お菓子的な淡い色使いが一気にオカズ的な色に変身。


さっきまで淡い色で甘いお菓子の雰囲気を漂わせていた兵糧丸が、かなりオカズ的な色に変わりました。色々混ぜた割には香りに大きな違いを感じません。これを天日干ししたら完成です。さて、味はいかに!


各種兵糧丸実食。あの方も登場しますよ >
 

 
Ad by DailyPortalZ
 

▲トップに戻る バックナンバーいちらんへ
アット・ニフティトップページへアット・ニフティ会員に登録 個人情報保護ポリシー
©2012 NIFTY Corporation