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はっけんの水曜日
 
気になるレバ刺しを、レバ刺し好きと食べ歩く

3店目「山根商店」

「レバ刺しならうまい店知ってるよ」と、知人に教えてもらった、山根商店に来た。新宿三丁目駅から歩いて5分ほどの立ち飲み店で、会社帰りのサラリーマンの憩いの場所だそうだ。

開店は17時なので、その前に並んでおいたほうがよいと思い、早めに行ったがまだ先客はいなかった。
すっかり「レバ刺し=並ぶ」という癖が体に染みついている事に気づいた。


初の一番乗り。

このお店、一見飲食店には見えない。しかし時間が来ると変化する。

開店するとこの部分がよしずで巻かれる。
暗くなるとちょうちんが点灯。

 

今回のレバ刺しメンバー

おなじみ石川さんと、編集部安藤さんにご協力いただきます。安藤さんのレバ刺し好きも筋金入りだそうです。


石川さんと「なんかいつも外ですね」と話していたら「外、楽しいですね」と安藤さん。確かに外で飲み食いするのはおいしいし楽しい。

早速レバ刺しを注文。
見た感じ、今までのレバ刺しとあきらかに違う。

ねとっとした質感。亀戸ホルモンやまるいと違って角が立っていない。

毎日食べたいレバー

まるいと比べると、ほどよい大きさで平穏に口に運べて、味わう心の余裕もある。

レバ刺しは角が立っている事にこだわる人もいるが、これを食べると角なくなっていいやと思う。やわらかくまろやか。「毎日食べられる正しいレバ刺し」というサブタイトルをつけたい。


まろやかな極上スイーツだ(肝臓の甘味)
石川さんは「ふつうにおいしい」「嫌いな人でも好きになる」と、ある意味まるいの逆のような感想。

石川さんは「まるいも食べたかったけど、求めていたのはこれかな…」とぼそっと言った。その気持ちは私もわかる。

安藤さんは、レバ刺しが好物であるけれどずいぶんと久しぶりに食べるそうだ。
表情に定評のある安藤さん、どんな反応をしてくれるのか。


久々のレバ刺しなんて、たまらないだろうな。
「・・・うまーー」
停止。

この顔からおいしさを察して下さい

さすが安藤さん、記事では自分の顔を撮る事で読み手に内容を伝える人だ。
いまこの顔を見ているだけで、あのレバ刺しのとろけるうまさがよみがえってくる。

「レバ刺しやばい」「寿命のびる」「いやー、ほんといいですねレバ刺しは…」

としきりに言っていた。でもやっぱり、文章よりこの表情のほうが伝わりますね。

 

店のつくりが事務所っぽい

レバーの卸もやっているせいか、店内があまり飲み屋にみえない、不思議な空間だった。

17時から20時の3時間しかやっていないのも面白い。みんな、レバ刺しで一杯やって帰っていくようだ


ビールサーバーがなかったら会社と言われても信じてしまいそう。ちなみに奥の三人はお客さん。

テーブルはどれを使ってもよい。手前のはテーブルというより作業台。
「安藤さん、ああいうのもおいしそうですよ」
牛肉刺し(絶品でした)
センマイ刺し(コリコリでした)

やっぱりレバ刺し一番の人たち

実のところの話をすると、私はレバ刺しが本当に好きなのだが、ここ二週間レバ刺しばかり食べていたせいか、さすがに他のものを食べるとほっとするのだ。そしてここの牛肉刺しのおいしさに参ってしまい、レバ刺しはもう当分いいかな、と思ってしまった。

しかし、安藤さんだけは違った。
「牛肉刺しもたしかにうまいけど、レバ刺しには敵わないですよ。やっぱレバ刺しが最高です!」

その言葉にハッと目が覚めた。レバ刺し好きを自負してきた自分を恥ずかしく思った。ごめんレバ刺し。


「そりゃあレバ刺しだよ!」
「レバ刺しに決まってる!」

そうだ。この店は生粋のレバ刺し好きが集う店。レバ刺しを注文しないお客さんはいない。レバ刺しをこよなく愛す人ばかりだ。
この店でレバ刺しに対する弱音を吐くなんてもってのほかだった。

ということで、我こそはレバ刺し好きと宣言する人は是非行ってみて下さい。レバ刺し好きの友達もできそうなお店です。


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