「レバ刺しならうまい店知ってるよ」と、知人に教えてもらった、山根商店に来た。新宿三丁目駅から歩いて5分ほどの立ち飲み店で、会社帰りのサラリーマンの憩いの場所だそうだ。
開店は17時なので、その前に並んでおいたほうがよいと思い、早めに行ったがまだ先客はいなかった。 すっかり「レバ刺し=並ぶ」という癖が体に染みついている事に気づいた。
おなじみ石川さんと、編集部安藤さんにご協力いただきます。安藤さんのレバ刺し好きも筋金入りだそうです。
まるいと比べると、ほどよい大きさで平穏に口に運べて、味わう心の余裕もある。
レバ刺しは角が立っている事にこだわる人もいるが、これを食べると角なくなっていいやと思う。やわらかくまろやか。「毎日食べられる正しいレバ刺し」というサブタイトルをつけたい。
安藤さんは、レバ刺しが好物であるけれどずいぶんと久しぶりに食べるそうだ。 表情に定評のある安藤さん、どんな反応をしてくれるのか。
さすが安藤さん、記事では自分の顔を撮る事で読み手に内容を伝える人だ。 いまこの顔を見ているだけで、あのレバ刺しのとろけるうまさがよみがえってくる。
「レバ刺しやばい」「寿命のびる」「いやー、ほんといいですねレバ刺しは…」
としきりに言っていた。でもやっぱり、文章よりこの表情のほうが伝わりますね。
レバーの卸もやっているせいか、店内があまり飲み屋にみえない、不思議な空間だった。
17時から20時の3時間しかやっていないのも面白い。みんな、レバ刺しで一杯やって帰っていくようだ
実のところの話をすると、私はレバ刺しが本当に好きなのだが、ここ二週間レバ刺しばかり食べていたせいか、さすがに他のものを食べるとほっとするのだ。そしてここの牛肉刺しのおいしさに参ってしまい、レバ刺しはもう当分いいかな、と思ってしまった。
しかし、安藤さんだけは違った。 「牛肉刺しもたしかにうまいけど、レバ刺しには敵わないですよ。やっぱレバ刺しが最高です!」
その言葉にハッと目が覚めた。レバ刺し好きを自負してきた自分を恥ずかしく思った。ごめんレバ刺し。
ということで、我こそはレバ刺し好きと宣言する人は是非行ってみて下さい。レバ刺し好きの友達もできそうなお店です。