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フェティッシュの火曜日
 
流木のアートがでかい


流木がこんな風にささってることなんてないですが

流木ってのはあれ不思議だよな。と、いきなり山奥にあるペンションで名物オーナーに温かいコーヒーを飲まされている気分にさせて申し訳ない。

流木をありがたがる文化っていうのがなんていうかわからなくて、でも好きなのは好きで、いや、「これいいよな…」と言ってるあの感じが愛しいのだと思う。

流木を集めてアート作品をつくる催しがあるらしい。そう聞いて安倍川に行ってきた。

大北 栄人



最寄のバス停で降りたのは自分一人。祭りにちゃんと人が来てるのだろうか?

安倍川流木クリーンまつり

催されるのは安倍川流木クリーンまつり。川の流木で作品作りをして川をクリーンにする、そうだ、流木ってあれゴミだった。

それどちらかというとゴミですよ!と言ってあげても「うん、いいゴミだよな…」って言ってくれそうなあの人たち。そこへの憧れもあるし、そうだ「…」だ、あの間が好きなのだ。

武田信玄・・・。労働基本法・・・。流木・・・。

でたらめに言葉3つ並べたがほらやっぱり流木がしっくりくる。流木という「いい棒」を眺めて心のお茶をすすってウラBTTBの耳鳴りがノイローゼになるくらい聞こえるあの感じ。

今日は、いい棒を探して、飯島直子がだらだらしながらコーヒーを薦めてくるあの時代(※癒し系という言葉が流行った1999年頃ですな)を取り戻したい。


津軽海峡冬景色が聞こえる安倍川の風景

安倍川流木クリーンまつり

静岡駅からバスで15分。安倍川餅のあの安倍川で流木のおまつりが開催される。

駅前のバス乗り場の案内所で会場の安倍川親水広場はどこですか?と聞くと「し、しんすいひろばぁ〜!?」と驚かれた。

なぜだ。一体、どんな村のタブーに手を出したというのだ。なんだかんだあって安倍川の会場近くに着いたら津軽海峡冬景色が聞こえてきた。

ここは静岡、安倍川のほとり。

津軽海峡冬景色etc.演歌の原因はこれ。舞の先生が踊る曲だった。

つづいての出し物。アキヤマさんヒヤマさんによるどじょうすくい。この流れ、裏にいいDJがいるに違いない。

いい感じの小ささ

ステージでは舞の先生が舞っていた。ものすごい迫力だった。ぶわわわーっぶわわわーっとした舞だった。

風だった。ぶわわわーっとした迫力は風によるものだった。川のすぐそばで風の強い日だったので、着物姿のちっこいおばあちゃんがぶわぶわ吹かれていたのだった。

「なんだかさっぱりわからねえなあ…」と心の羅生門の前に座る二人が呟きはじめた。いい感じの祭りにくると時折心の黒澤監督が映画を撮り始めたりするが今日は早かった。そうそうにきた。

世界の黒澤、今日は乗ってます。


肝心の流木アート、只今製作中

さあ流木だ。あの「流木…」の間の中で、お茶すすりまくるぞと意気込んだわけであるが、祭り会場の中央に置かれたこの流木は一体どういうことであろうか。

学生たちが流木を使ってアート作品を作る、そんな話だったと思うが素材の流木がもう山になっているのだ。


癒し系が多い!

そんなわけで作ってるのでかい!

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