デイリーポータルZロゴ
このサイトについて


土曜ワイド工場
 
テレビのセットを作っている工場を見学


いや、楽しいですよ

工場の二階にでは、とあるショッピングセンターのクリスマス抽選会でステージの背景となる部分のデザインをしているところでした。
タフゴングさんでは、テレビや舞台の美術セットだけではなく、展示会やイベント会場の美術道具も手がけているのです。

この部屋にはものすごく大きなプリンターがあり、何種類ものカッティングシートが揃っていて、ここも楽しそうです。

マックに向かってデザイン中だった小澤さんに思わず「楽しそうですね」と言ってしまい、慌てて「お仕事ですからそんなことばかりではないでしょうけど…」と補足したら「いやいや、やっぱり楽しいですよ」と笑顔で答えてくれました。
「この仕事は、できあがった作品をすぐに評価してもらえるのが楽しいですね。」

僕も楽しく仕事をしている方だと思っていますが、小澤さんかなりも楽しそうです。


小澤さんと俳優志望だったという秋山さん

役者志望だったんですよ

秋山さんがこの業界に入ったきっかけを聞いたところ、「若いころ役者になりたかったんですよ」という、取材する側としては大喜びのネタを話してくれました。

19歳のころに俳優を志し、まずは舞台の世界を生活の糧とするべくタフゴングさんで働きはじめたところ、気がつけばどっぷりとこの世界にはまっていたということで、なるほどどうりでハンサムだ。


「画面がふたつあると仕事してるように見えるよねー」と小澤さん

進捗している

役者志望の青年のころの話を聞いた後で、また工場に戻ってきたら、さきほどの舞台のセットが組み立てられていました。
秋山さんが若い職人さんにイメージを伝えています。
なにやらキャンバス地の装飾を取り付ける場所を決めているようです。


この辺にこんな感じで

本物のイカダまで

「その都度その都度の製作なので、常に違う物を作るというのもこの仕事の魅力ですね。」
作業しながらそう説明してくれました。
「このあいだは、イカダを作りましたよ。タレントさんが乗って、本当に川を下れるやつです。」
そのテレビ、僕も見ました。

仕事というのはノウハウの蓄積という部分があると思いますが、イカダの作り方も蓄積される仕事っていいな、と憧れてしまいました。


ちなみに美術道具はすべて防炎処理されているそう

脳みその中身を形にする

最後に秋山さんに、仕事をしていて一番うれしいことは何ですか、と質問したところ
「お客さんに『イメージ通りの物ができた、ありがとう』と言ってもらえたときですね。」
という答えが返ってきました。

監督なりデザイナーなりが頭の中に描いた物をその通りに作っちゃうんだから、その時の「ありがとう」は、心からの率直な気持ちなんでしょうね。


黙々と作業は続きます

今年の漢字と感字

工場が楽しくてすっかり忘れそうになってしまいましたが、「Word of the Year '09」の担当者から宣伝をするように言われていたのでした。

「Word of the Year '09」では、みなさんが選ぶ今年の“漢字”と“感字”を募集しています。
詳細はこちらからどうぞ(音が出ます)。


また、12月7日に開催される今年の漢字を発表するイベントに、
当サイトウエブマスターの林と工藤も出演することになりました。
イベント観覧をご希望の方はこちら。11月29日23時までご応募を受け付けています。

そもそも、イベントで使うセットをタフゴングさんで作ってもらうという話でした。


取材協力:株式会社タフゴング
https://www.tuffgong.co.jp/


< もどる ▽この記事のトップへ  

 
 

 

 
Ad by DailyPortalZ
 

▲トップに戻る バックナンバーいちらんへ
個人情報保護ポリシー
© DailyPortalZ Inc. All Rights Reserved.