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ひらめきの月曜日
 
積極的に煮崩そう

肉じゃがこそ煮崩したい

ところで、ジャガイモの角がピーンとしたままの肉じゃがって、おいしそうなんですかね?


まぁ、世間的にはこっちが主流なんでしょうが、
私はこっちのボロボロになった方が断然好きだ!

ソリッドな印象を持つ、エッジの効いた肉じゃが(あえておいしそうじゃない表現を多用)と、
角という角が崩壊し、味が染みまくってグズグズになった肉じゃが。

ああ、どう考えても右側の肉じゃがに軍配を挙げたい。ついでに「煮崩して何が悪いんじゃい」と開き直れるくらいの世の中を作りたい。

とにかく、今回の目的は「積極的に煮崩す」であるからして、右の肉じゃがは最終的に次のような形状で食べてこそ正解であろう。


究極の肉じゃがって、こういうことでしょう?

肉やしらたきといった具と一緒に食べることで歯応えも感じられるし、煮汁を含んだイモが周囲に絡みついて、なんとも言えない味のハーモニーを奏でまくっている。

が、この見た目が「汚らしい」と感じる人の気持ちも少しだけ理解できる。要は見た目の問題なのか?


だったら再び、あの作戦を取り入れよう。
イモだけを集めたら箸でどんどん潰しまくって、

カボチャの時と同じく、和風マッシュポテトを作成。
で、目の前にあるのは、3時間かけて煮込んだ角煮だ。

ステーキの付け合わせとしてよく見かける通常のマッシュポテト同様、和風マッシュも肉と一緒に食べるべきであろう。

というわけで、角煮に御登場願った。この組み合わせ、果たして吉と出るか、凶と出るか。


見た目的には大吉だと思います。

えー、なんと言いますか、結論から申しますと、これは「かなり笑える味」でした。つまり「おいしすぎて思わず笑っちゃったよ!」という。

それだけでも十分おいしい角煮に、ダシをふんだんに含んだジャガイモが追加され、結果的に「うまみ過剰!」と叫びたくなるほどの完成度。


全てを一緒に口の中へ。…こんな贅沢していいんでしょうか。

これは新しい料理だ

煮崩したジャガイモやカボチャがおいしいのは分かっていたが、見た目に難アリだと感じたらそれを逆手に取ればいいわけで、今回はそれが功を奏した形となった。

いやーもう、何度「このメニュー、どこの創作居酒屋に売ったろか!」と叫んだことか。それほどまでに、どちらも素晴らしくおいしかった。

「他に煮崩れる野菜としては、里芋やカブあたりが候補に上がるな…」とつぶやいておきますので、気になった方は是非試してみてください。私もいずれやってみます。

雑誌のレシピコーナーより。いや、これからはもう煮崩しましょうよ!(そうだ、サツマイモも煮崩れるな)

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