気合いの入りようではこちらもかなりの浮かれっぷり。カラーリング、アイテム使い、垂らし具合、どこをとっても「ザ・浮かれ電飾」といった佇まいがすばらしい。
浮かれ電飾とはなにか、という形而上学的ともいえる問いに対し、それは典型にあり、とあくまで王道を行く心意気には拍手を送りたい。初心に返る、をテーマにしたぼくの浮かれ電飾鑑賞にふさわしい作品である。
でもほんとは「とりあえず」な感じの物が好き
と、まあ、大物を称揚してみたが、本心から言うとこういう隙のない浮かれっぷりにはあまり心動かされない。
「ねー、おとうさーん、うちも浮かれ電飾やろうよー」と娘にせがまれ、しょうがないなあ、と見よう見まねで始めてみて、なんだかんだで3年目。いまだ浮かれっぷりは平熱、といった佇まいの作品にぐっとくる。ようするに、どこかやっつけ仕事的なもの、あるいは情熱が別の滑走路に着地、といったものが好みなのだ。何言ってるか自分でも分かりません。
ていうか娘は「浮かれ電飾」とは言わないだろうし、「平熱の浮かれ」も意味分からん。 |