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フェティッシュの火曜日
 
ドクロマークは解剖学的にどのくらい正しいのか?

恐いドクロは現代っ子


続いて紹介するのは「恐い系」のドクロだ。


斎藤「ああ…僕はこういう恐いのは大嫌いなんです。」
開口一番、言い切ってしまった。
そもそも、頭蓋骨の良さは「少し笑っている」ところにあると、僕は以前から考えている。どんな表情をした人間でも、肉を取り去れば骨は笑っている、という事実が哲学的で素敵だと思うのだ。従って、頭蓋骨を威嚇するような方向にディフォルメするのはちょっと違うのではないのかな、と思う。

廣瀬「うーん…眼窩がつりあがってますね…」
つい感情的になってしまった僕に対して、先生は冷静である。
廣瀬「ポイントは、下顎骨ですかね…見て下さい、下の歯だけ、やたらと多い」


下の歯の大きさが、上の歯の3分の1くらいしかない

こんな感じだろうと思う

廣瀬「それからアゴが細っこい。現代っ子ですね、こりゃ。」

一つ一つ考察を加えてゆく先生。しまった。僕は感情に流されて面白いポイントをいっぱい逃してしまっている。

廣瀬「この犬歯は、人の歯ではないですね」

斎藤「口の中であたって口内炎になりそう」

一見恐いドクロだが、アゴは細いし、口内炎にはなるしで、たぶん食がかなり細い方に違いない。冷静になれば、意外と大したことのないやつかもしれない。


講評…ディフォルメしてあるが、頬骨弓(頬骨の出っ張り)など繊細な表現に気を遣っている様子が見られる
斎藤…40点(恐いので大幅な減点) 廣瀬…70点(合格ライン)

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