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土曜ワイド工場
 
ジャグリングですごいと言われたい


最終的にこうなります

ボールジャグリングというものがある。
3つのボールを投げるお手玉の進化系みたないやつだ。すごい人はボールが5つ使ったり、ボールの代わりにリンゴを使いジャグリングの最中に齧ったりもする。
大道芸では、必ずと言っていいほどこのボールジャグリングは披露され、それを見た人は口々に「すごい」と自然に口走ってしまう。

僕もボールジャグリングの基本だけは出来るのだけれど、まだ人々に「すごい」と言われるレベルに達していない。
そこで、どうにか僕の出来る基本のボールジャグリングだけで「すごい」と言われるように頑張ってみようと思う。

地主 恵亮



ボールジャグリングとは?

ボールジャグリングはすごい人がやると、投げるものがナイフだったり、火のついたボールだったり、ボールが5つだったりする。しかし、基本はボール3つで行うものだ。僕はこの基本しか出来ない。


基本しか出来ませんが、プチ自慢です

一見難しいそうに見えるが、1時間も練習すればこのボール3つで行うジャグリングは誰でも出来てしまう。ここから先が難しいのだ。ナイフで行う場合はナイフの回転を読まなければならないし、5つのボールで行うとなると、手の動きは相当に早くなければならない。


3つは誰でも出来る

同じ3つのボールのジャグリングでも、ボールをリンゴに代えてジャグリングの最中に齧ったりすれば、見ている人は口々に「すごい」と言うだろう。しかし、僕はそういった技が出来ない。永遠にこの3つのボールを投げ続けるしか出来ないのだ。


みんなスルーですよ

3つのボールでのジャグリングは、人数さえ揃っていれば出場できる甲子園の地方予選の一回戦的な感じだ。みなここから技を極め2回戦、3回戦と駒を進めていくわけだ。しかし、僕はいくら練習をしてもこれ以上はできず一回戦から先に進むことが出来ない。だから、無理やりにでもこの基本だけで「すごい」と言われたいのだ。


よく失敗もする

 

痛いを耐えながらすれば「すごい」はず

基本だけしか出来ない僕にとって手っ取り早いのは投げるものをすごくすることだ。そこで痛いものでするのはどうだろうと考えた。当時総理大臣だった小泉さんが「痛みに耐えてよくがんばった! 感動した!」と言っていた。痛みに耐えることは「すごい」につながるはずなのだ。


そこで、準備しました

準備したのは押しピンがくっつけられたボールである。これでジャグリングをすると痛いのが容易に想像できてしまう。自分で作ったのだけれど、投げる前から驚いた。手に乗せた時点で痛いのだ。


痛い、痛い

これでジャグリングをするのかと思うと考えただけでゾッとした。痛みに耐えられないことがこれまた容易に想像できてしまったのだ。でも、勇気を出してえいや! とジャグリングを始めてみた。


とりあえず投げてみるも、

当たり前のようにキャッチできず

投げる前からの想像通りキャッチできなかった。自分がかわいいのだ。怪我したらどうしよう、とボールを投げた次の瞬間から考えてしまい、キャッチするという選択肢がなくなってしまった。僕は痛みに耐えられない。ナイフとかでやら無くてよかった。足に刺さったりして大惨事になっていたと思う。


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