デイリーポータルZロゴ
このサイトについて


日曜:おぎわら遊技場
 



(script by 荻原貴明

「マタギファイター2010」

■遊び方

・格闘ゲームに見えますがクイズゲームです
・プレイヤーを選んでください
・3択クイズが出るので答えてください
・正解するとクマにダメージを与えることができます
・間違えるとクマにひっかかれます


今月からゲームは月1回になります

デイリーポータルZ編集部 林です。今月から荻原さんのゲームは月に1本になります。そのため今回は2002年にリリースした名作ゲーム、マタギファイターの2010年度版をお届けしました。

クイズは2010年用に変えてあります。クイズゲームは問題を変えればいつまでも使い回しができるのでいいですね。でも、むかしのものを見ると問題に時代を感じて切ない気持ちになるのでそれはそれでおすすめです。2002年度版2004年度版

さて、なぜ月1回になるのか。荻原さんがiPhoneとfacebook(アメリカで人気のSNS)に自らのブランドでゲームをリリースすることに注力したいということでした。荻原さんにそのあたりを聞きます。

荻原さんのiPhoneアプリブランド「Poppy」。 https://ipoppy.org 荻原さんの作品は -> https://ipoppy.org/?cat=7

−−−デイリーから独立して自分の店を出すみたいな感じですよね。デイリーが美容院だとすると。いったいどういう心境の変化ですか?

やっぱり子どもができたのは大きいですね。 もともと僕は、超イエスマンだったので、よっぽどの理由がない限り仕事を断ることはなかったんです。

で、寝る間も惜しんでバリバリ働いていたわけですが、娘ができてからは、やれ「絵本を読め」、やれ「マウスを貸せ」、やれ「なんか面白いことしろ」とすぐにちょっかいだしてきて、 作業時間が激減してしまったんです。

(そういえばちょっと前、荻原さんと仕事の電話をしていたら後ろで子どもの泣き声がして「あ、子ども泣いてるんでじゃあこれで!」と言って電話を切られたことがありました)

結果、イエスマンだった僕が仕事を断らざるを得ない状況になってしまい、不況の影響も重なって仕事の依頼がどんどん減ってきしまったんです…。
そこで、「断ると仕事もらえなくなる…」というリスクから解放されるために、「自分でお店を出すしかない!」と思ったわけです。

そしたら自分のペースで仕事ができるし、自分の好きなものを作っても誰にも怒られないし、子どもとの時間も増やせるしいいことづくめだなと。

ただ、それで生活できるか分からないので、とりあえずぬか床買って食費を減らす努力をはじめました。

ぬか床でiPhoneに備える。これはぬか漬け部の写真。

 

荻原さんは世界を目指す

荻原さんがiPhoneで売ってるゲームは5人にひとりが高評価なのだそうだ。荻原さんは「世界中の5人にひとりが面白いってことは相当な人数がいますよ!」と興奮していた。

−−−どんなゲーム作っていくかみたいな野望はありますか? ファイナルファンタジー13みたいなのがいいとかなんとか牧場みたいなのとか。

ファミリー向けのゲームが作りたいですね。 おじいちゃんおばあちゃんと孫が、正月一緒に遊べるような。 水戸黄門がポケモンで悪を成敗するようなゲームですかね。

かつて象をたたくゲームを作っていた人間とは思えない発言。子どもが生まれて丸くなった。

早すぎた傑作 出会わない系サイトlonely

−−−2004年に荻原さんが出会わない系サイトというのを作りましたが、 いま「出会えない系」って言葉が広がってきてますよ。 5年早かったんじゃないすか。

ほんとですね!なんか全然別もののような気もしますが、早すぎたのかもですね。今なら、ひとりで牛飼って畑耕して自給自足する「Lonelyアプリ」とか作ったらヒットするかもですね。

 

昔の店にも顔を出してください

−−− デイリーには月にいちどゲーム作ってくださいよ。むかし働いていた店が強引に誘ったみたいな感じになりましたが

それは全然問題ないです!
デイリーは僕の原点ですから。デイリーで7年間ゲームを作り続けたことでFlashのスキルをつけることができました。

と言いながら昔のゲームを見てみたのですが、最初の2年ぐらいで技術の進歩は止まってますね…

−−−のれんわけということでデイリーなんとかって名前にするのどうですか? ラーメン屋みたいに。

名前に「デイリー」ってつけたら毎日何かしなきゃならなくなりますよね。 「ポータル」だとゲームじゃなくなっちゃうし、つけるとしたら「Z」ですかね。

海外を意識してPoppyのサイトは半分英語表記である。英語はどうしたのか聞いたら、ウェブ翻訳だと言っていたけど。デイリーポータルZとしては荻原さんのソロ活動をおおいに応援してゆきます。ゲームが大ヒットして有名人になったら「ああ、彼なら知り合い」って言いたいので!

目指せ世界制覇(ホッピー飲みながら)

最後にもういちど荻原さんの店へのリンクです
https://ipoppy.org

 

 

 

▲トップに戻る おぎわら遊戯場バックナンバーへ バックナンバーいちらんへ

 
Ad by DailyPortalZ
 

個人情報保護ポリシー
© DailyPortalZ Inc. All Rights Reserved.