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ひらめきの月曜日
 
公園内の売店「パークス」めぐり


 

高速道路の休憩所SA・PAがブームだ。関連ガイド本の出版をはじめ、テレビのSA・PA特集もよく見かけるようになった。

なんでも最近では、趣向を凝らしたSA・PAグルメが味わえるほか、レジャー施設としての機能も補完。単に休憩するだけのスポットから、積極的に楽しむ場所へと進化を遂げているという。

じつに楽しそうだが、車を持っていない者にとってはまったく無縁の場所だ。僕自身も車がないためSA・PAに行けず、寂しい思いを抱えているひとりである。SA・PA巡りなど所詮エグゼクティブのレジャーではないかと愚痴りたくもなる。

しかし、車がなくても楽しめる休憩所を僕は見つけた。それは公園内の休憩所「パークス」である。都内数箇所のパークスを巡り、SA・PAグルメならぬパークスグルメを堪能してきた。

榎並 紀行



公園版のSA・PAと思ってください

「パークス」は、わりかし規模の大きい東京の都市公園内に設置されている売店兼休憩所だ。東京都公園協会が24公園36箇所で展開。売店では軽食や酒、お菓子のほか、公園内で遊ぶためのおもちゃなどを販売している。そして周囲は釣りやバドミントン、野球などが楽しめるレジャーの宝庫である(なぜなら公園だからだ)

今回、いくつかのパークスを巡ってみたところ、場所によって異なる特色が見受けられた。そして、パークス巡りは夕方6時のニュースで特集されていいレジャーだということも付け加えておきたい。


石神井公園の売店「パークス石神井」

最初に訪れたのは練馬区の石神井公園。ここのパークスは、石神井公園駅方面から歩いていくと、入り口にいきなりある。東名でいうところの港北PAにあたるパークスだ。

開店直後に訪れたが満席だった
池が目の前という気持ちいいロケーション

三宝池を望むテラスにテーブルやベンチが置かれ、ファミリーやカップルで賑わっている石神井公園パークス。

早速、売店をのぞいてみよう。


まだ福袋が売られていた
中身はオープン

店頭でまず目に付いたのは福袋だ。この日は1月23日。つい最近、年が明けたことなど世間はすっかり忘れてしまったことだろう。しかし、ここに来ればまた正月気分を味わえる。

しかも激安の300円。もちろん即買いだ。
ちなみに、これが僕の人生初福袋である。

絶対にいいものなんて入っているはずがないと分かっているのに、ワクワクしてしまう(旅行先で変なみやげ買うのと同じ心理)。


さて、何を食べますかな
ホクホク笑い栗。なんだか楽しそう

 

パークスとしての規模は海老名SAくらい

さて、石神井公園パークスはメニューが豊富だった。カレーや牛丼などしっかりした食事から、フライドポテト、ポップコーンなどの軽食まで幅広い。軽食しか取り扱わない小規模のパークスもあるなかで、規模的には海老名SAクラスといえるだろう。

ちょうど小腹も空いていたところだ。何か食べよう。


本日一発目のパークスグルメ

ホクホク笑い栗は剥きやすい甘栗だった
ナンドッグはカレー味とチリ味の2種類

まだランチには早い時間だったのでナンドッグとコーヒー、そしてホクホク笑い栗を購入。ホクホク笑い栗は栗の皮がパックリ割れていて剥きやすい甘栗だ。石神井公園パークスの一押しメニューである。

さて、肝心の味であるが、これはいたってふつうの甘栗だ。
言っておくがパークスで過度な美味を期待してはいけない。SA・PAのように1500円の伊勢エビラーメンや2000円の黒毛和牛カレーはここにはないのだ。

あるのは400円のふつうの牛丼だ。そのふつうの味に安心し「ああ、ふつうでおいしいよね」と和んでもらいたい。


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