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フェティッシュの火曜日
 
回転寿司のデザート状況はどうなっている


いつでもケーキを食べたいだけ食べれますよ

外出先にちょっとすわって甘い物が食べたくなるときってあるだろう。今まで僕はそういう時、喫茶店とかファミレスに行っていた。

でも、甘いものを出してくるのはそういうところばっかりじゃない。今時の回転寿司屋だって結構甘い物を出している。

今回は4店舗まわって、回転寿司デザートの現況を調査してきました。

斎藤 充博



カッパ寿司はカフェ使いできるような気がする

まずは業界最大手の「かっぱ寿司」から。
小さい頃、「かっぱ寿司」はカッパ巻きの専門店だと思っていた。あんなものだけで、よくやっていけるな、と妄想のビジネスモデルに子どもながら感心した思いでがある。


在りし日の斎藤家

念のために書いておくと、かっぱ寿司はいろんなお寿司があるし、とくにカッパ巻きに注力している様子もない。実際店舗に行ってみたら、「まぐろ祭り」なるフェアを行っていた。


改めて見るとすごい作りの店舗。石垣を模してあるよ

最近の回転寿司ではすっかりお馴染みになったタッチパネル

コンベンアを無表情にまわっているマグロには目も向けず、デザート類を注文する。

タッチパネルを見て驚いた。レアストロベリーチーズケーキ、ティラミス、プリン、チョコケーキ…ラインナップはかなり豊富だ。しかも105円〜210円と、かなり安い。

バリエーションと値段の点では、ちょっとしたカフェに勝るとも劣らないだろう。お茶も飲み放題だ(かっぱ寿司は玄米茶でうまかった)。

それではいくつか食べてみましょう。


チーズケーキ(105円)。何がすごいって105円なのにちゃんとチーズケーキしているのがすごい。ちょっともっさりしていてチーズ感が足りないが、お茶によく合う。

プリン(105円)。おかあさんが買ってきたような素朴な味。そこに少し固めのホイップクリームがのっかり、ラグジュアリー感を演出。僕は生クリーム好きなのですごく嬉しかった

レアチーズケーキ(157円)さっき食べた105円のチーズケーキでは正直少し物足りなくて上位モデルを注文。きっちり52円分おいしい。ケーキ職人の正確な仕事が光る、と思う

3個食べてみたが、どれも予想以上にうまい。そして、これだけ食べても367円しかかからないのだ。かっぱ寿司は、このくらいの値段でケーキをこんなにたくさん食べられるということをもっと宣伝しても良いと思う。

しかも、おいしいお茶も飲み放題だ(さっきも書いたけれど)。かっぱ寿司をカフェの代わりに使うの、ありなんじゃないのか。


なにしろ平日昼間はすいている。長居してもたぶんOKだ

夜の蔵から明かりが漏れ出ているのって、なんか官能的ですよね

くら寿司でマグロがデザートになる

次は「無添加」で有名なくら寿司だ。行ってみたら、店構えが本当に「蔵」になっていて、いちいちおどろく。

くら寿司とかっぱ寿司が増えるたびに日本が江戸時代に戻ってゆくのだ。まわるレーンはタイムマシン。そんな妄想がぼんやりわいて、消えていった。

それでは気を取り直して、デザートに行きましょう。

チーズケーキ(105円)。同じ値段のかっぱ寿司の物より味が濃くてしっとりしている。それにしても皿に違和感が

チョコバナナプリン(199円)写真ではわかりにくいが、バナナがゴロゴロ入っている。プリンの味はほとんどしない。「まるごとバナナ」そっくりの味がした。なかなか手堅くうまい

あ、とっちゃった

ポーン、じゃないだろ

「デザート」縛りで食事をしようと思っていたのだが、ついついネギマグロ軍艦に手を出してしまう。
醤油の香り、魚の味…チーズケーキとチョコバナナプリンで、すっかり甘くなっていた口の中が一気に爽やかになった。お魚、うまい。

…ちょっとまて。しかしこれは、食後に寿司で口直しをしたわけで、それは逆に寿司をデザートにしたということじゃないのか。企画の根本概念がひっくり返った瞬間だ。

いかん。次の店からはちゃんとデザートに集中しよう。

寿司がデザートに…と、動揺してお茶をいれ過ぎてた。この直後お茶をこぼすハメに
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