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フェティッシュの火曜日
 
缶切りを使わないで缶詰を開けてみる


缶詰が発明されたときに、缶切りはまだ発明されていなかった。
昔の人は缶切りなしで缶詰を開けていたのだ。
どのくらい大変だったのだろうか。自分でもやってみた。

斎藤 充博



缶詰と缶切りの歴史

缶詰が発明されたのは1810年のイギリス。「食べ物を長期保存できる!」「しかも瓶詰めみたいに割れたりしない!」(瓶詰めの発明の方が先だった)と、まさしく画期的な大発明だった。ところがこの時にはまだ缶切りが発明されていなかったのだ。イギリス紳士、のび太君みたいなずっこけをやらかしてくれる。

それではどうやって缶詰を開けていたのか?
…さらに調べてみると「ノミと金槌で開ける」「銃で撃って開ける」という方法がとられていたそうだ。

「銃で撃って開ける」!
確かに穴はあくだろうけれどそれでで缶全体を開くことができるのか?
何発も撃たないと、中身は出てこないだろう。
「銃で何発撃てば缶詰は空くのか」?というのにはすごく興味がある。

でも、銃はどう考えても調達も発砲もできないので、まず「ノミと金槌」を使って19世紀イギリスを味わってみようと思う。


1000円でおつりがくるイギリス気分セット

 

ノミと金槌で開けるってどんな感じか


想いっきり打ち込めば
そりゃ、簡単に開く

特段むずかしいことはなく、簡単に穴があく。
ああ、なるほど。缶切りなしで200年前のイギリス人もこんな風に開けていたのか。別にものすごく大変ということはない。これだったら牛肉なしで(豆腐だけで)すき焼きを作ろうとしていた1週間前の僕の方がずっと大変だった。

しかし、そんな風に考えていたのは最初の1穴、2穴くらいまでだった。

 

汁が飛び散る


最初はガッツリ打ち込んでいたんだけれど

だんだんと腰が引けてくる

腕まくりもする

なぜに腰が引けるのか。この方法だと、金槌を振り下ろすたびに、缶詰に振動がかかるのだ。缶詰の中にはシロップが充填されているわけで、開けた穴から、シロップが飛び散ってしまうのだ。

ここで「銃を使って開ける」という一見非効率な方法のやり方をぼくは思いだしていた。銃を使えば遠くから穴を開けられるわけで、たぶん汁でベタベタにはならない。

昔の人も「ベタベタになるのがイヤ」で銃弾を何発も使ったり、缶切りの発明にこぎつけたりしていたのだ。そこまでしてベタベタがイヤか!と思うが、実際やっている僕もけっこうイヤだ。銃があったら使いたい(穴があったら入りたい、みたいなリズムになりました)。


開いた。まるでバンザイをしているかのよう
まわりベッタベタ(ちゃんと拭いて帰った)

ノミのまま食べられるのは便利

結局のところ、ノミと金槌で開けるのにかかった時間は8分程度。しかもベタベタになる。

1810年のイギリス、人々の手はベタベタだった。台所もベタベタだった。町中全部ベタベタだったと思う。今ここで判明したそんな歴史コネタをみんなも心に深くとどめておいて欲しい。

 


缶詰好きかどうか、一目でバレちゃう

さて、次のページではもうちょっと歴史をさかのぼって缶詰を開けてみたいと思います。


というか石で開けます >
 

 
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