デイリーポータルZロゴ
このサイトについて


フェティッシュの火曜日
 
そこにある物をライトアップ

わが町を、ぼんやり照らせ

というわけで、まちがっても歩いてるおっさんとかを照らさないよう気をつけつつ、町内をぼんやり照らしてみた。


バスケットのゴール

屋外にあったバスケットのゴール。真下からリングだけを照らす。
テクニックをつかってみたわりに地味な仕上がりになった。クラゲみたいで好きだけど。


バス停

みてわかるとおり、照らしているバス停以外にほとんど光が見当たらない。かつてウェブマスターの林さんをこの場所にひとり降りさせ、闇の中で途方に暮れさせたことがある。その節はすみませんでした。


ネコ

ニャーと鳴かないネコ、つまりは手押しの一輪車である。ところでぼくはニャーと鳴くのにネコじゃないものを知っている。新聞配達のおじさんだ。
彼はうちの向かいの部屋に夕刊を配達するとき、なぜか「ニャー」と鳴いていく。調子のいいときはもう一回付け加えることさえある。『郵便配達夫は二度ベルを鳴らす』とうのは聞いたことがあるが、『新聞配達夫は二度ニャーと鳴く』というのは聞き憶えがない。そして彼は、ぼくの部屋に新聞を入れるときは、決してニャーと鳴かないのだ。
だからといって、もちろん悔しいわけではないのだが。


新聞受

木製の新聞受である。渋い。ここはシンプルに照らしてみた。
先日、夜中にコンビニから帰宅する途中、前方から千鳥足で歩いてくる人の姿がみえた。イヤだなと思い、反対側の歩道に渡った。中年の男性のようだった。目を合わせないようにして、いよいよすれ違うというその時、突然その人は、ぼくに向かって大声で「ニャー!」と鳴いた。新聞配達のおじさんだった。ぼくがおじさんに、はじめて鳴かれた瞬間だ。
だからといって、もちろん嬉しかったわけではないのだが。


パレット群

工場などで物を載せて運ぶのに使うパレットが積んであった。田舎の片隅にあって、照らしだされたその姿はまるで近未来の高層ビルのようだと言ったら言い過ぎだろうか。
いや、言い過ぎですね。


オールドファッション

切手のないおくりもの、という唄がある。知らない人も案外と多いのだが、財津和夫のつくった曲だ。イルミネーションではなくライトアップが好きだというのは、オフコースではなくチューリップが好きという心情に通じるものがあるかもしれない。
ところで先日、デイリーポータルZ編集部への封書に切手を貼らずに投函してしまった。郵便局には知り合いがいて、その人に知られていたとしたら恥ずかしい。もし今度会ったとき、そのことに触れられたら、「イチかバチかの賭けですよ」と言ってニヤリと笑い、驚かせてやろうと決めている。


稲川淳二

いやちがう、ぼくだ。
ところで稲川淳二といえば怪談なわけだが、ぼくが子供の頃はもっといろんな仕事をしていた気がする。それが今では怪談一本といっていい。芸能界で生き残るためには、ある分野に特化したほうが有利なのかもしれないが、ここでぼくが気になるのは「春一番」だ。どんなときでも猪木のモノマネ。なのに名前は春一番。
プリティ長嶋(また古いなおい)が長嶋のモノマネしかしないのはわかる。しかし彼は春一番だ。逆にいえば、なんで猪木しかしないのにその名前なのかという話だ。
と、ここまで書いて我慢できなくなりネットで検索してみたら、嘘かホントか、彼は長州力のモノマネもできるらしい。
うわ、みてえ……。

ライトアップで明るく楽しくなるはずが、青い光を多用したせいか、全体的に幽霊チックな雰囲気になってしまった。撮影した数日は寒さがきびしく、時間もちょっとかかるのでツラい場面もあったが、気に入った部分もあるので、少しのあいだは懐中電灯を携帯しライトアップ写真を撮りつづけてみたい気はしている。

自然のライトアップ

< もどる ▽この記事のトップへ  

 
 

 

 
Ad by DailyPortalZ
 

▲トップに戻る バックナンバーいちらんへ
個人情報保護ポリシー
© DailyPortalZ Inc. All Rights Reserved.