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ロマンの木曜日
 
一番凄ぇのはかき揚げなんだよ


ドーナツじゃねえよ、かき揚げだよ。

フライ・てんぷらなど揚げ物好きを称する自分ですが、昔から言いたいことがあった。それは「揚げ物界はエビを持ち上げ過ぎじゃないか?」ということ。東西問わずエビの天ぷらや海老フライが王者扱い。しかしエビって量も少ないし尻尾はついてるし、それほど持ち上げるものか?と思っていた。

たしかに素材を活かした美味さというのは認める。しかしそれよりも組み合わせを工夫した「混ぜ物系揚げ物」に魅力を感じる。それはフライでいえばメンチカツ、天ぷらでいえば…そう、かき揚げ!まったくもって好みの押しつけという気もしないでもないですが、あちこちのかき揚げを食べ比べしてその魅力を振り返ってみました。一番凄ぇのはかき揚げなんだよ!

大坪ケムタ



しんなり系とバリバリ系の2トライブス

かき揚げって知名度も一般的なわりには、どうも「天ぷらの中では格下感」がある。うな重とうな丼の違いみたいな。ちゃんとした天ぷら屋などめったに行かないけれど、エビや野菜といった天ぷらとは別枠に収められてるような。出来る子なのに!しかしそうした別枠感&チープさが功を奏してか、立ち食いうどん・そば店では結構エース扱いだったりする。

この数年東京都内で増えたお店で、あらためて潜在的なかきあげ人気を確信できたのが数々のさぬきうどんチェーン。たとえば最メジャー級のはなまるうどん。近年、と思ってたら東京一号店が2002年だからブームが始まってから結構長いんですね。


東京でセルフうどんを一般化させた立役者。


入ると…最初に目につくのはエビか!畜生!
でもかき揚げは二段だぜ。い、痛み分けか!


はなまるうどんのメインかきあげは「野菜かき揚げ」。二段あるところから見てもやはり定番のよう。105円とリーズナブルだし。


しんなりした、いかにも汁を吸い込みそうなうどん向きかきあげ。

かけうどんにトッピングしてみました。


はなまるうどんのメインかきあげは「野菜かき揚げ」。二段あるところから見てもやはり定番のよう。105円とリーズナブルだし。素うどんでは寂しいあなたを油が応援!

その質感は一言で言えば「しんなり」。箸で持ってもくにゃりと柔らかく、うどんに浸けると食べてるうちにほろほろと崩れていく。最後の方は麺と一緒に衣やたまねぎをずるずるかき込む感じに。シンプルな野菜中心の甘みです。うどん向けかき揚げのクラシック、て感じですか。


具をグラフにすればこんな感じ。衣は除く。


さて都内では同店をきっかけにひろまったセルフ系立ち食いうどん店、もう一店近所にあったので寄ってみた。有名居酒屋チェーンの系列店である「楽釜製麺所」。新宿歌舞伎町の目立つところに出来てまだ数ヶ月。


看板もでかい。


しかしデカいのは看板だけじゃなかった!「自慢のかき揚げ」(140円)と名乗るだけあってかき揚げもゴツい。具の種類こそ少ないけど、いわゆるかき揚げ的な円盤状ではなく、もはや「円柱」と言っても過言ではない厚み。


こう見るとボールっぽい形ですね。かき揚げ球。


実際はちょっとした円柱状。
うどんに漬けたというより乗っかってる感。


麺も太めで食いでのある感じなら、かき揚げもバリバリ系の揚げたて感あるもの。さっきのはなまるうどんのが食べていくうちに衣が崩れて汁に混ざっていくのに対し、こちらはもう箸で崩しながら汁に漬けて食べてく感じです。

具は完全にたまねぎメインですが、甘みたっぷり。ただ、たまねぎ+にんじんは分かるのだけどもう一品何か具が入ってる気がするんだけど分からない…。見た目的にはサツマイモぽい?ただ焦げてるだけ?そこだけ取りだして摘んで食べても、油の味で消されて分かりづらい。かき揚げって相当素材の味が強くないとそれぞれの味が分かりづらいんだよなー。ただでさえ味オンチなだけに。


?はただたまねぎが焦げてるだけかもしれませんが。


ちなみにこの先のかき揚げも、基本的にはここまで紹介した「しんなり系」もしくは「バリバリ系」の2者どちらかの範疇に入るものに。うどん店2つは両極だったけども、あの立ち食い界の巨人はどうだろう?


トーキョーナンバーワンそばショップといえば!


東京都内においての最メジャー立ち食いそば屋といえば「富士そば」。もちろんかき揚げも…アレ?なかったっけ?ショーケースや券売機を見ても「かき揚げうどん・そば」の文字はナシ。かき揚げ「丼」はあるのに…。


反射しちゃってますが、丼はあるという証拠。


よく見ると「天ぷらうどん・そば」の天ぷらが、要はかき揚げなんですね。天ぷらイコールかき揚げ!そんな正式ステートメントが嬉しすぎる。と思いつつも、実はそれに後から気づいて「かき揚げなかったっけ…?あ、コレ近いからコッチにしとこう」とこんなメニューを頼んでみました。


桜小海老天そばです。小さなエビがびっしりと。


他に比べて汁に浸ってる感が。


王道かき揚げではないですが、たまにはこんなのも。うどん店のふたつが後から麺に載せたのもあるんですが、このかき揚げはやたら吸水率が高い。席について食べることにはほどよい汁吸い具合。もちろん小エビの味もしっかり。麺とかき揚げを挟み込んで食えるのが良いねえ。

ただココが意外だったんですが、だからといってヤワヤワな衣を楽しむタイプかと思ったら否!小エビが予想以上に多くてコリコリした食感がある。衣もムダに多くなく、かき揚げそばとしての調和が取れてる。これは予想外だったな〜。セルフトッピング型の方がコダワリあるように見えてたんですが…富士そばあなどれない!


えびの量も結構アリ。ここでも「?」が…。


自分でもかき揚げ好きだ!と思っていたけども、あらためて食べ比べると揚げ具合や衣とのバランスとか違うもんだなあ。ファストフード的な店だから…と思ってたら大間違いだ。さて続いてはスーパーにおけるかき揚げを比べてみますよ。

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