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ちしきの金曜日
 
ご近所富士山の謎

鉄っちゃんには有名な品川富士

たとえの悪いまま、次におとずれた富士塚へ。最寄り駅は京急の新馬場駅。ここに駅近物件の富士塚がある。


ダイナミック!品川富士。

かなり登山風情。

駅改札から出るとそこにこんもりと見えるちょう駅近物件。
かなりの標高。品川神社内にある。

実際、地形を見ると台地の岬、かつては海を望む象徴的な高い場所にある。さぞかし富士山がよく見えたことだろう。(国土地理院の5mメッシュ数値地図をカシミール3Dで表示)

ちゃんと「登山道」の入り口には鳥居が。
けっこう急峻。

「登山道」との案内もあり、富士山っぷりを強調している。
「合目石」も完備。これも富士塚に欠かせないアイテム。わずか数歩で3合目に到達。ひよわなぼくに優しい。

途中あった祠。気になったのは…
サカキが生けてるこのプラッチックのボトル。「宿場」という名の豆乳!さすが品川である。どうなの、そのネーミング。

頂上とうちゃく。かなり高い。ちょっとこわいぐらい。天王洲のあたりがよく見える。


この品川富士におけるアイテムの配置はこんなふう。

その高さにおいてかなりの富士山っぷりを見せる、品川富士。きっと実際の富士山に行くためにこのすぐそばを走る旧東海道を通ったのだろう。実物の富士山のまえに、品川富士で予行練習、とか。

で、おもしろかったのが、参加者の方が教えてくれたこと。

「ここ、京急好きには有名なポイントですよ」

たしかにすぐそばを京急が見事に走り抜けていく。なるほど。


有坂さんが説明してるのに、京急に見入る参加者を2人ほど発見。おいおい、どこ見てんの!
って、おもったら、その先には団地マニア必見の「東品川第五アパート」が!そりゃあそっち見るよね!

こちらもぜひ参拝していただきたい、東品川第五アパート。下部の褐色グラデーションは、かつて手前の水路の水面がここまであった名残であると噂されている。ごめん、うそ。

この団地はなかなか個性的で…って、団地の話はいいですか。そうですか。

最寄り駅「護国寺」の案内板にも「富士見坂」の文字が。期待が高まる。

本堂ほったらかしにして音羽富士

団地話はグッとこらえて、3つめの富士塚「音羽富士」をご紹介。

有名な護国寺境内にある、この音羽富士。みなさんその存在に気づいていただろうか?ぼく、ここ何回か言ったことあるのにぜんぜん知らなかった。

なんで富士塚ってあんなにでかいのに気づかないんだろう。

そしてこの音羽富士、富士塚素人の目から見ても、じつによくできている。というか「富士塚素人」ってなに。


入り口で有坂さんのレクチャー口上を拝聴。

本堂はそっちのけで、いちもくさんに富士塚方面へ。こんな参拝客いないよふつう(結局最後まで本堂へは行きませんでした。いっそすがすがしい富士塚好きっぷり)

富士塚の手前、鳥居までのあいだに橋があるという心憎い演出。
墨痕鮮やか「富士道」の文字。

かなり大きい。そして要所要所にさまざまな魅力的アイテムが配置されている。こりゃあ、富士塚にはまるのもわかるなー、という出来。

ふもとにはたくさんの石が。

この石群のあいだを縫うようにして登山道が設計されている。

図でしめすとこんなふうに。ジグザグ。

いきおい、登山道に待ち行列が発生。いわゆる有名な「護国寺渋滞」である。

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