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ちしきの金曜日
 
東京の古い海岸線とチルドコーヒー

昭和に入って海はさらに先へ

月島の先にある晴海の竣工は1931年。晴海に入るとさすがに埋立地っぽい景色になる。月島は110年で埋め立て地っぽくなかったが、ここはまだ80年なので埋め立て地っぽい。90年ぐらいになにかあるのかもしれない。

道路が広くなる
工事している土地もある
雨水を海に流すパイプを埋める工事だった
ポンプから出てきてる生き物
晴海のはじっこ。昭和初期の海岸線。
地図だとこのあたり。近代の埋め立て地は線がまっすぐ

昭和突入はドトールで

昭和とドトールには特に関係がないのだが、正直に言えばここに来る途中のコンビニで売っていたのがこれしかなかったからだ。

ドトール カフェ・オ・レ

・甘さもコーヒーっぽさもふつう。標準的。
・あ、でもドトールの名前でそう思ってしまうのかもしれない
・後味はすっきりしていて嬉しい


戦後、埋め立てが急に進む

晴海のあと、どかどかと埋め立て地が増える。お台場方面は以前の記事で訪れたことがあったので(お台場にある本気の港)、右の若洲方面に進むことにした。

こっちに進みます
倉庫や工場といういかにも埋め立て地な景色が続く
道もまっすぐ
急に晴れた写真になったのは日を改めて再訪したからである。そして新木場のはじが1972年の海岸線。僕が生まれたころの海岸線だ。
1972年の海岸線。海も見えるがまだ陸地も見える 
1972年でここまで海が離れた

現代はタリーズ

もうこの手のコーヒーがないのではと思ったがまだ飲んでないのがあった。タリーズだ。かなり現在に近いあたらしい海岸線なのでタリーズが似合うといえば似合う(ニュアンスでしかものいってません)。

タリーズ ラテ

・口に入ってくるのは牛乳の食感
・牛乳のあとにコーヒーがやってくる
・牛乳に気をとられて甘かったかどうか気づかなかったが、甘くはなかったと思う
・きょうは暖かいからうまい

「きょうは暖かいからうまい」って飲み比べの根底を覆すような評価である。

 

いまの海岸線はここ

そしていよいよ東京駅を出て10キロ。ようやく今の海岸線にたどり着きます。

まわりに建物がなくなる
大山さんおすすめの東京港臨海大橋(建設中の記事はこちら)をくぐり
先に見えるのは海だけ。ここがいまの東京の海岸 
1974年、若洲ができていまの海岸線

遠い。450年で地殻変動もなしでこんなに海が移動したのだ。東京駅から歩いて海に行こうと思ったら日が暮れてしまう、と書いてみたがそんなひといませんね。

最後のコーヒーはこれ。

グリコ カフェ オ・レ

・あまい
・コーヒーというよりコーヒーキャンディー味か
・コーヒーの苦味みたいなものはほとんどなく優しい

コーヒーとも牛乳ともつかないうまい飲みものなのでタテがよく分からず、ココ?となってます。

 

コネタ:東京のさきっちょのとんがってるところには猫が住んでいる

若洲のさきっちょのトンガリが気になっている人も多いことだろう。僕はずっと気になっていたので多いという前提で話を進めます。

誰もがいちどは行ってみたい東京の直角
ここが実際のトンガリ。たしかに直角だ。
直角の向かいには砦があり
しろくろ猫がたくさん住んでました

地図と同じ角度だ!と感激したかっただけなのだが、予想外に猫屋敷だった。いや、屋敷ではないので、猫砦か(一気にお化け屋敷っぽくなった)。

若洲は猫だらけで、しかも慣れている猫が多かった。キャンプや釣りをする人が多いのでえさをもらい慣れているのかもしれない。意外な猫スポットである。

触っても平気

いちばんおいしかったのは珈琲美学かな 

東京の埋め立て地は若洲のあとにも中央防波堤と続くのだが、海岸線までは立ち入り禁止だし、これまでデイリーポータルZでなんどかとりあげているので興味のあるひとはそちらをどうぞ!「お台場の南の島から見えた夕日」「チューボーと行徳富士」。

最後のまとめで珈琲を持ってきたら意外だと思って見出しにしてみた。

猫やコーヒーをちらつかせながら地味な話が最後までで来て満足です。

海岸に猫がいるのは当然といえば当然か 

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