簡単に削れるものじゃない
慣れたところで本命の弁当箱作りへ。
所々を山上さんに助けられながら1時間近くかけて皿らしきものが完成。削ることにある程度慣れたところで弁当箱作りに入ります。
2回吹っ飛ばす
最初にやった皿とは大違いであるのが削り始めてすぐにわかりました。弁当箱は皿よりも削る範囲が狭く、深く、回転中心に近いのでノミ先にかける力や位置の調整が皿よりも細かい。
本来、ノミを押さえるのにそれほど力は必要としないはずなのに、位置を合わせようと右手に異様に力が入ります。
削り始めて徐々に穴が深くなってくると、押し当てる力の加減が分からなくなってきました。そして、力を入れすぎるとノミが食い込み、次の瞬間目の前から削りかけの弁当箱が姿を消す。
結局2回ロクロから材料を飛ばしてしまいました。幸い周りへの被害は無し。
なんとか形にはなる
削って、飛ばして、取り付け直してまた削って。そんなことを繰り返し、削ること1時間以上。なんとか荒削りが完成となる深さまで削ることが出来ました。
更に翌日も削り、上下2段分の弁当箱の原型を製作。出来上がった物がこちらです。
時間はかかったものの、思っていたよりかはかなり弁当箱らしい形になりました。残念ながらフタはまだできないので、弁当として持ち出すことは出来ません。しかし、これはこれで器としては十分機能を果たします。料理だって入れらる。
このまま工房で乾燥させてもらって、仕上げ加工を施してもらった後に送ってもらうことも出来ます。しかし、この状態でもいいから自分で作った弁当箱に料理を入れてみたい。ひとまず東京に持ち帰り、弁当を詰めてみることにしました。