和製ピラミッドは、すなわち変わった仏塔
しばらく熊山遺跡を眺めていたが、吹き荒ぶ風により体温を奪われ、程なくして私は下山せざるを得なかった。下山し、家に帰り、改めて思ったのは、奇妙な遺跡だった、という事だ。
山の頂上にあるピラミッド状の遺跡。奈良の町家に埋もれた頭塔。住宅街にそびえる瓦の塊。どれもあまりメジャーとは言えない遺跡だが、それぞれ何とも言えない味があった。その姿を見るたびにわくわくした。
これらの和製ピラミッド遺跡、まぁ要するにちょっと変わった仏塔なのだが、唯一無二の、他で見られないものとして、非常にわくわくさせてくれる。遺跡探訪ってのは、やっぱりそのわくわくが大事でしょう。それを味わう為にも、これらの遺跡を訪れる価値はあると思いますわ、やっぱ。
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熊山遺跡は駅の名所案内にも載ってた。往復10km近く歩いた事になるのか。どうりで疲れたわけだ |
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