デニーズ

まずはファミレスオブファミレスと言っていいデニーズ。

ハンバーグは分厚く、丸みを帯びたきれいな形に整形してあります。焼き加減は表面にほんのりと焦げ目がついている程度。

大量のタマネギが目を引くデミグラスソースがたっぷりかかっていて半端ないシズル感です。

ひとくちかじると、まず主張するのはものすごい挽肉の存在感！ああ、おれ肉喰ってる！と迷いなく感じます。こんなにおいしいハンバーガー食べたことない。

ふっくら焼き上がった柔らかめのパテからは、肉の甘みすら感じます。タマネギたっぷりのデミグラスソースが、控え目ながら味のベース部分をガッチリ支えているのも分かります。そのせいか、出会ったばかりのレタス、トマトとも一体感があって、高いレベルでバランスのとれた味。これ以上うまいハンバーガーはないんじゃないか。いきなりそう思うほどのインパクトでした。

このハンバーグ、圧倒的にごはんよりパンに合うと思う。今度デニーズに行ったらパンを選ぼう。

ココス

店構えが洒落ているな、と思う以外にはあまり今まで縁がなかったココス。

巨大なわらじ型のハンバーグの上には、ソースをたっぷり吸ったみじん切りのタマネギがどっさり乗っていて、うまそうさに拍車をかけています。

「ココスオリジナルハンバーグ」というネーミングから「ウチはこれでやってきた」という自信のようなものが感じられて頼もしくなりました。

僕の中で印象の薄いココスでしたが、このハンバーガーはなかなか、いや、かなりうまいですよ！

しっかりした味つけのパテからすごい甘みが出ているのは、上にかかっていたタマネギソースだろうか。これが本当に印象的で、トマトの存在が完全に消え去るほどの甘み。

その目を引く大きさと濃いめの味つけで、お腹一杯になることは間違いなし。大きさも味つけもトータルで見るとアンバランスではあるものの、それがいい意味でクセになって病みつきになりそう。かなりじゃじゃ馬的なハンバーガーでした。

ロイヤルホスト

「ファミリーレストラン」というカテゴリーの中ではもっとも高級なイメージのあるロイヤルホスト。

ハンバーグ単品のテイクアウトメニューがなかったため、ソーセージやチキンもセットのミックスグリルをチョイス。

ハンバーグ自体の大きさは他店に比べてやや小ぶりですが、別容器に入れられたソース、そして唯一の税込み1,000円オーバーという価格に、期待と緊張が入り交じります。

まず感じた第一印象は、すごくいいにおい！

すべてのハンバーグの中で群を抜いて香りアピールをしてきたのはこれでした。香りにつられて頬張ると、ダイレクトに肉の味が口の中へ。これは高い。高いおいしさだ！

別の容器に入っていたソースはハンバーガーっぽくない上品さで、ファーストフードではなく、レストランで提供されるに足るレベルの味に仕上がっています。逆に言えばファーストフードらしいジャンクっぽさが好きな人には物足りないかも。

個人的には、他店よりひと回り小さいパテも気にならないほど満足しました。お財布に余裕があるときにぜひまた食べたいです。

ところで、ロイヤルホストのミックスグリルにはもうひとつ、ハンバーガーの具になりそうなものが入っていました。そう、グリルチキンです。

チキンバーガーがどのハンバーガー屋にもあるように、ここでもぜひ作ってみることにしました。

税込1,000円をオーバーしても、2種類のハンバーガーをつくれたらそれはそれでお得な気がします。

一口食べた瞬間に確信しました。これはファーストフードにはないレベルのチキンバーガーだ。

噛むと鶏の肉汁がじゅわっと出てきて、淡白な肉とパリパリの皮、そしてパンチのある甘辛いソースが一体化。ゴージャスすぎるチキンバーガーです。

これが常に食べられたら嬉しいなあと思う反面、ここまでしっかりしたチキンバーガーはチキンバーガーじゃない、というジャンク欲も顔を出して、贅沢な悩みが繰り広げられました。