中華料理で前菜などに出てくるピータン。炭や塩などを混ぜた土を殻の上から卵に塗って2ヶ月ほど保存することにより作られます。土の中のアルカリ成分が卵内部に浸透することにより、タンパク質が変成してあのような黒いゼリー状に固まるのです。
家庭で作るのはかなり困難ですが、あるものを使うと一晩でピータンを作ることが可能です。その方法をご紹介します。
(馬場 吉成)
材料はゆで卵とイカスミソース
用意する材料は2つ。茹でた卵とイカスミソースです。
分量は茹で卵1個に対してイカスミソースが150gあればいいでしょう。あと、保存用の容器も用意してください。
ピータンにはアヒルの卵がよく使われますが、使う卵は鶏卵でもウズラの卵でも構いません。半熟を少し通り過ぎたぐらいまで茹でた方が上手くいきます。
卵を容器に入れたら卵全体がイカスミに隠れるようにイカスミを注ぎいれます。
全体が隠れていないとその部分だけ白く残ってしまうので、しっかりかけてください。
あとは蓋をして冷蔵庫で24時間以上寝かせます。これでピータンの出来上がり。
出来上がった物はイカスミだらけなので一度水で流します。
洗うと黒くゼリー状に変わった白身に包まれた卵が出てきます。通常のピータンとほとんど変わりはありません。
出来上がった即席ピータンは通常のピータンと同じ様に切り分けてお好みの方法で食べてください。味も通常のピータンと比べて何の遜色もないです。
同じイカスミで2、3回即席ピータンが作れます。その後はパスタなどにかけてイカスミパスタとすることも出来るので経済的です。是非お試しください。