縄文時代の地層から合コン跡が発掘されたとニュースで聞いた。縄文人、狩猟ばかりやっていたわけではなかったのだ。
遺跡の一般公開に合わせて見に行ってみた。
(安藤 昌教)
貴重な出土品の数々
合コン会場跡が発掘されたのは海を見下ろす崖の中腹に位置する地層。今で言うところの港の見える丘公園みたいなトレンドスポットだったのだろうか。
ここで見つかったいくつかの発掘物の用途を総合的に考えると、どうやら縄文人も合コンを開いていたと考えられるのだという。
黒曜石で作られた釣り針は実用には向かないため(当時の魚はでかかったのでこんな小さな針じゃ無理)、男が女に手先の器用さをアピールするためのものだったと考えられている。
半分に割れた石。これは今のところパー券(入り口でもぎりが半分回収したあと)として使われたか、もしくは片割れを持った彼女どーこだ、みたいなカップリングゲームに使われたものと推測されている。
これはいささかあからさまだが、貢ぎ物として結論づけられ調査を終えたらしい。黄鉄鉱を石や歯で削って作ってある。当時の加工技術の高さというか男たちの執念というかやることのなさというか、そういういろいろな情報が凝縮されている。
現場は現在一般開放されており、春休み期間中のためか小学生が多かった。この遺跡について子供達に説明を求められて困る親たちを想像しつつ現場を後にした。
やるじゃん、縄文人
縄文人も僕らと同じように生活をエンジョイしていたことがわかった。時代は変ってもやってることは結構同じ、ということだと思う。いつの時代に生まれ変わってもたぶん大丈夫ですね。